クロサギ・第８話 [クロサギ（2022年）]
「もう少し自分を信じてあげたほうがいいよ。なにかを差し出さなくたって、誰かと つながることは できるんだから」
「ひとの意見を危険思想って決めつける人間が、いちばんヤバくて、危険だよね」
TBS／2022年12月9日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
クロサギ・第７話 [クロサギ（2022年）]
「表の顔と裏の顔、それぞれがバランスよく成立してるのが、おまえの武器だ。そのバランスを大事にして、裏の顔を出しすぎるなよ。歪みは隙を生み、隙は破滅を招くぞ」
「高い税金を払って社会を支えてる上層と中層の一部の国民――それが日本の主役。せっかく払ってる税金が貧困ビジネスに流れてしまったら、主役たちは腹が立つよね。生活保護なんて制度があるから いけないと思うのかもしれない。つまり、貧困ビジネスが社会問題になるのは、貧しい国民が食いものにされるからじゃなく、主役たちが制度に疑問を抱き、制度の危機につながってしまうからなんだね」
TBS／2022年12月2日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
クロサギ・第４話 [クロサギ（2022年）]
「おまえって人間は、誰かの金や、誰かの命でできてる。もう誰もダマせない おまえは、なにもない ちっぽけな存在のまま死んでいくんだよ」
「平凡な父親ほど、自分の子供を特別な存在にしたがる」
「覚えておいてくれないかな。もし この先、わたしが検事になる日が来ても、あなたが警察に捕まっても・・・もし あなたが遠いどこかに行っちゃっても、あなたのことを気にしている人間が、少なくとも ひとりは ここにいる。あなたは独りじゃないから」
TBS／2022年11月11日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
クロサギ・第３話 [クロサギ（2022年）]
「詐欺師には、妙な特徴がある。詐欺のために作った使い捨ての会社でも、大きくなれば捨てるのが惜しくなる。詐欺まがいの手口で始まり、そのあと一流企業のような顔をして表舞台に出てきた会社は山のようにある。警察に脅えず、まともな仕事ができるなら、それに越したことはない。誰だって、日陰じゃなく、日の当たる道を歩けるなら、そのほうがいいに決まってる」
TBS／2022年11月4日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
クロサギ・第２話 [クロサギ（2022年）]
「オレは検事って連中を知ってるよ。負けるのが怖くて、不起訴を連発する。見えやすい犯罪には、正義面して食いついてくる。どうせ、なにもできないのに」
「会ったこともない誰かにダマされたって、傷つくことはないよ。むこうは天野さんのこと、なんにも知らないんだから。ただマニュアル通りに、年寄りをひとり、ダマしただけ。オレは天野さんを知ってるよ。毎日、アパートのまわりを掃除してくれてるのも。（天野さんも）ちょっと まわりを見渡せばさ、見える景色も変わるかもしれないよ」
TBS／2022年10月28日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
クロサギ・第１話 [クロサギ（2022年）]
「自分で作った人脈は疑わない――。それが人間の心理だから」
「人間、追い込まれると、あせって決断が早くなってしまいがちですから。そして、それは たいてい間違ってる」
「よくある手だね。相手がいちばん欲しがってる言葉で心をひらかせて、（セミナーを）やめないように誘導する。家族にも紹介されたんじゃないですか。部屋には著名人とのツーショット写真がたくさん飾られてる。そして、共有した時間が長ければ長いほど、その人間を信用してしまう。一旦 洗脳されたら、もう止まれない。資金調達に役立つ投資の情報料、上級コースの受講料、資格を取るための教材費、コンサルタントの紹介料――。そうやって、作られた偽りのコミュニティの中で、具体的に話が進んでるように錯覚する。だから、今度こそ 今度こそと、希望にかけて金を払ってしまう。（中略） 本当はわかってるんですよね、ダマされたって。でも、詐欺だと認めたら、そこで終わってしまう。家族のためにも、金をダマし取られたなんて考えたくない」
「あいつら、長くやる気は ないもん。ほら、いま入会金10万の『経営トップランナー実践セミナー』は1000人超え。50万の『ハイレベル新世代起業セミナー』も おそらく100人単位。会費や教材費も入れて、もう４億はプールできてんじゃないの。長くやるほど、SNSにも悪評が流れちゃうから、こういうのはガバッと儲けて、さっと引きあげちゃうの」
TBS／2012年10月21日放送
【脚本】篠﨑絵里子／【原作】黒丸、夏原武
