ブラッシュアップライフ・第７話 [ブラッシュアップライフ]
「（成人式に乱入って）威力業務妨害罪かな」
「うーん。市の職員もいるから公務執行妨害になるんじゃない？」
「じゃあれだ、３年以下の懲役か、50万円以下の罰金とかか」
「そうだね。一旦、帰されて、あとで親と一緒に出頭するパターンじゃない？」
「その後の調べで、『目立ちたかった。やりすぎた』と反省だ」
「あと、会社によってはクビだろうね。学生でも、なにかしらの処分はあるんだろうけど」
「すごい覚悟だね」
「そうだね。たった数分間、目立ちたいがために」
日本テレビ／2023年2月19日放送
【脚本】バカリズム
ブラッシュアップライフ・第５話 [ブラッシュアップライフ]
「まずは社内や、脚本家や、主演事務所を説得するための企画書を作る。これが通らないと、なにも はじまらない。逆に企画書さえ通ってしまえば こっちのものなので、企画書では大風呂敷を広げられるだけ広げる。それくらい、ドラマは企画書が命」
日本テレビ／2023年2月5日放送
【脚本】バカリズム
ブラッシュアップライフ・第４話 [ブラッシュアップライフ]
「APとはアシスタントプロデューサーの略。一言でAPと言っても、現場AP、仕上げAP、局回りAPの３種類があって、わたしは現場AP。主に俳優部のケアや、現場が円滑に回るようにするのが、わたしの仕事」
「このシーンは全部で７回戦。７回戦とは、ワンシーンで７回カメラを回すということ」
「エキストラが疲れてくると、撮り直しが増える。常に元気な状態をキープしてもらい、ミスが出ないようにする」
「メシ押しとは、食事休憩を省いて、そのまま一気に撮ってしまう作戦のこと。これによって、かなりの巻きが期待できる。巻くためにいちばん大事なのは、一人ひとりの『巻きたい』という気持ち。大変な撮影のときは『どうせ巻かない』というあきらめムードが集中力をそぎ、押しがちになる。だから、頑張れば巻けるということを伝えて、現場を巻くムードにする」
日本テレビ／2023年1月29日放送
【脚本】バカリズム
ブラッシュアップライフ・第３話 [ブラッシュアップライフ]
「お医者さんの白衣は わかるんだけどさ、薬剤師の白衣って、おかしくない？ だってさ、白衣って、汚れが目立つようにするためでしょ。うちらの仕事の汚れって、主に粉末じゃん。白衣だと、逆に目立たなくない？ 絶対、黒のほうがいいと思うんだよね」
「真里ちゃんの なにがスゴイってさ、勉強できて、スポーツできて、顔かわいいのに、全然 鼻につかないところ」
「そこまで行くとさ、むしろ性格 悪いよね。ほら、うちらにさ、ねたむことすら させてくれないわけじゃん」
「相手がさ、既婚者だって知ったときにさ、『きっぱり別れる』ってなるタイプか、『奥さんと別れてほしい』ってなるタイプか、もう開き直って不倫関係も継続しちゃうタイプ」
「30前後の子に不倫 仕掛けるって、タチ悪いよね。ひとの大事な時期を、自分の欲求の犠牲にさせてんだよ」
日本テレビ／2023年1月22日放送
【脚本】バカリズム
※ ４段目は２名による連続した台詞をつなげたものです
ブラッシュアップライフ・第２話 [ブラッシュアップライフ]
「体育会系の暴力性と、文科系のねちっこさを兼ね備えている社会科の教師、三田哲夫――」
「こういうタイプの先生って、意外と時間をおいたら優しく諭してくるパターンかなと思ったけど、時間をおいてもしっかり説教された」
「夢を持つことは素敵なことだとは思うんだけど、わたしは正直ミュージシャンになるのは、やめたほうがいいと思う。なんかさ、さっきから みんな口をそろえて、『ふくちゃんなら、絶対 売れると思う』とか言ってるけど、それってさ、自分の身内からスターが出て欲しいっていう希望的観測がだいぶ入ってるでしょ」
日本テレビ／2023年1月15日放送
【脚本】バカリズム
ブラッシュアップライフ・第１話 [ブラッシュアップライフ]
「この（市役所の）仕事で面倒くさいことといえば、なにをするにも いちいち決済を取らなければいけないこと。たとえばシャーペン１本買うのにも、自分の課の係長と課長、そして経理係の係長と課長の決済を取ってから、業者に発注しなくてはいけない。だから、シャーペン１本買うのに１か月近く かかったりする」
「３歳にとっての１年って、人生の1/3じゃん。でも、30歳にとっての１年って、人生の1/30でしかないじゃん。そうやって１年の相対的な長さが どんどん短くなるにつれて、（１年が）早く感じるようになるんだって」
日本テレビ／2023年1月8日放送
【脚本】バカリズム
