妖ばなし８・第10話（第96話）「から傘お化け」 [妖ばなし]
「（おまえのことなんか）見えないの。つか、見えないようにしてんだよ、わかんない？ おまえみたいな化け物を『見える』って肯定してみろ。その背後にある世界が怖いし、はたから見たら、オレ、かなり痛いやつか、そういう病気のひとみたいじゃないか」
TOKYO MX2／2023年9月30日放送
【脚本】木川泰宏
妖ばなし８・第９話（第95話）「ざらざらざったら」 [妖ばなし]
「なぜ殺したんだ？ 自分が見下していたやつにバカにされたからか？ プライドが傷ついた？ ははは、わかってるだろ。はりぼての自分を見透かされた劣等感だよ。あのとき、本当は怖かったんだ。見透かされた恐れを、おまえは怒りで ごまかしたんだ」
「いまの姿は あのころ あこがれていた姿かい？ ひとを殺して、強がって脅えている自分の姿さ」
「金、名誉、女、名声――。噛みついてくる現実から逃げ回って、欲を追いかけた結果、なにも手に入らなかった。だから、おまえは自分より幸せそうな この親子が許せなかったんだ」
TOKYO MX2／2023年9月23日放送
【脚本】木川泰宏
妖ばなし８・第６話（第92話）「七人みさき」 [妖ばなし]
「犬や猫にはじまり、鶴や亀、キツネとタヌキといった動物たちが、恩を返しに人間のもとへやって来る――。世界各地で伝わる伝承ですが、ひとに化けた時点で物の怪。無事、恩を返すことができるのでしょうか」
TOKYO MX2／2023年9月2日放送
※次回（７話（93話）「蛙女房」）予告ナレーションより
妖ばなし７・第12話（第81話）「いそがし」 [妖ばなし]
「妖怪に良いも悪いもないんです。あいつらは現象。病気とかね、災害とか、そういうのと一緒なんだから。大事なのは、うちらが どういうふうに対応するかってことだけ」
TOKYO MX2／2022年9月24日放送
【脚本】黒田勇樹
妖ばなし７・第９話（第78話）「経凛々（きょうりんりん）」 [妖ばなし]
「彼女は残り少ない人生を幸せに生きるために、他人ではなく、自分自身に３つの呪いをかけたのさ。１つ、ひとが不幸になる言葉を言わないこと。２つ、陰口など不幸になる言葉にとらわれないこと。３つ目は・・・精一杯 生きること」
TOKYO MX2／2022年8月27日放送
【脚本】木川泰宏
妖ばなし７・第４話（第73話）「鍛冶が媼（かじがばば）」 [妖ばなし]
「ひとは誰しも、心の奥底に、欲望に飢えた『狂気』という化け物を飼っています。感情のままに暴れ、生き物を遊びのように殺め、攻撃本能のままに ひとを傷つける――。（中略） あなたも気がついているはずです。その化け物は、あなたの理性のすぐ隣に たたずんでいるということを」
TOKYO MX2／2022年7月23日放送
【脚本】木川泰宏
妖ばなし６・第７話（第64話）「件（くだん）」 [妖ばなし]
「不思議なものに出会えるかと思ってオカルト雑誌の編集者になったのに、ほとんど自分でガセネタ作ってるなんて、自分で自分の人生を否定しているようなもんなんだよなあ」
「妖怪や おばけなんて、自然現象か見間違い、あるいは意図的に流されたデマのどれかで、本物なんて あるわけないじゃないですか。（中略） むかしから、不思議なことや、怖いことが好きで、こんな（オカルト雑誌の）仕事に就いたんですけど、仕事をすればするほど、探せば探すほど、そんなものは どこにもないんだって、思い知らされるんです。そして、それっぽい写真 作って、それっぽい話 でっち上げて・・・。ぼくらが作った嘘が、また都市伝説みたいに、裏の真実として広まっていくのを見ると、なんか いままでも こんなふうに嘘が独り歩きしていったんだろうなって、感じるんですよね」
TOKYO MX2／2021年9月18日放送
【脚本】吉久直志
妖ばなし６・第６話（第63話）「虚舟」 [妖ばなし]
「目新しい物語ほど、姿を変え、形を変え、面白おかしく伝わっていくものです。これ（虚舟の伝説）も その類でしょう。面白いのは ここからですよ。火のないところに煙は立たない。伝説という煙の火元を探すことこそが、われわれの学問なのです」
「伝説や伝承、おとぎ話や昔話に、箱はつきものなのです。大きな葛籠と小さな葛籠、玉手箱にノアの方舟。ドラキュラの棺桶だって、箱だとは思いませんか。そう、箱は閉じているから箱なのです。中身をね、想像するから箱は美しいのです。パンドラの箱の奥底には希望が入っていました。開けるまでは・・・開けるまでは、空っぽなのです。（シュレーディンガーの猫みたいな）そんなに難しい話ではありません。クリスマスのプレゼントと同じですよ。（開けるまでは、無限の可能性が広がっている。）」
TOKYO MX2／2021年9月11日放送
【脚本】黒田勇樹
妖ばなし６・第３話（第60話）「貧乏神」 [妖ばなし]
「（おまえは）ツイてないわけじゃなく、わしが憑いとるよ。おまえたち人間が言うとる『ツイてる』とか『ツイてない』ってのは、わしら神のことを言っとるんだよ」
「（自分の不遇を）誰かのせいにしたいらしいが、生憎、わしには そんな力はありゃせん。わしは おまえに憑いとる貧乏神だが、そう見えとるのは、おまえが そう望んどるからだ」
TOKYO MX2／2021年8月21日放送
【脚本】杉本末男
妖ばなし５・第10話（第54話）「はらだし」 [妖ばなし]
「出発の30分（の遅れ）が３時間の遅れになるのが、日本の道路なんだよ」
「人間が初めて感じる苦しみは、なんだと思われる？ （ケガや空腹？）うむ、どちらも非常にツラいことじゃ。だがな、それすらも実は真の苦しみの副産物でしかない。愛する者と別れる苦しみ、憎い者と出会う苦しみ、欲しいものが手に入らない苦しみ、そして、自分自身の心や肉体を自由にできな苦しみ。そのすべては “生きる” という苦しみのもとに生まれるのじゃ」
TOKYO MX2／2020年9月5日放送
【脚本】黒田勇樹
妖ばなし５・第７話（第51話）「十六人谷」 [妖ばなし]
「人間は なぜ自分たちの生まれる前から存在している古い大木や動物を殺してまで、所有することを求めるのでしょう。その欲望が、人間以外のものの怒りを買うこともあるんですよ」
TOKYO MX2／2020年8月15日放送
【脚本】吉久直志
妖ばなし５・第３話（第47話）「アマビヱ」 [妖ばなし]
「わたしが（疫病除けの）神様かどうかなんて、人間が勝手に決めること。わたしは予言をして、絵に自分の姿を写して、ひとに広めてもらうだけなり。わたしは豊作の予言をして『姿を描いて見せよ』としか言わないなり。わたしの仲間のアマビコも、神社姫も、描き写した姿を見せたら、疫病の難を逃れるとか（人間は）言っているが、そんな都合のいいことがあるわけなかろうなりよ。（中略） しかし、言霊というのがあって、口にした言葉は現実となる。願い事が かなうかどうかなんて、人間次第でそうろう。いままで長く人間は そうしてきたんじゃないなりか」
TOKYO MX2／2020年7月18日放送
【脚本】杉本末男／【原作】木川泰宏
妖ばなし３・第７話（第33話）「金霊」 [妖ばなし]
「芸術ぶった作品を作っても、利益が上がらなきゃ、ただのゴミなのよ。（中略） いい？ ものを作り出す人間が偉いんじゃないの。その技術をお金に変えられる人間が偉いのよ。コツコツ作って、申し訳程度のお金もらって・・・。だから、こんな人生なのよ」
TOKYO MX2／2018年9月15日放送
【脚本】杉本末男／【原作】木川泰宏
妖ばなし３・第６話（第32話）「豆腐小僧」 [妖ばなし]
「最近はアニメの観すぎか、ゲームのやりすぎか、正義の妖怪が悪い妖怪をやっつけてくれる、なんて（思っている）子供たちも多くなったようですが、妖怪に 良いも 悪いも ありはしません。妖しくて、ハッキリしないから、妖――」
TOKYO MX2／2018年9月8日放送
【脚本】黒田勇樹／【原作】木川泰宏
妖ばなし３・第３話（第29話）「垢嘗」 [妖ばなし]
「おまえは おまえだ。（誰に言われた わけでもなく）おまえ自身が他人と比べて、自分を蔑んできたんだろ。（中略） 自信 持て」
「人間は欲張りだからな。自分の力以上のことを考えて、自信をなくす。おまえなんて、特にな。自分のできることから やればいいのに、欲張りだ」
TOKYO MX2／2018年8月18日放送
【脚本】菊水智佳
妖ばなし２・第13話（第26話）「ぬらりひょん」（最終回） [妖ばなし]
「人間は子供でも おかしな考え方をするな。自分が理解できないものが、自分の得になれば『神』とか『福』とか言う。自分に害になるものは『鬼』と言う。そして、われわれのように よくわからないものを『妖』だの、『物の怪』だの、『妖怪』だのと言う」
TOKYO MX2／2018年3月31日放送
【脚本】杉本末男
妖ばなし２・第８話（第21話）「牛鬼」 [妖ばなし]
「子供には時間や季節の概念が薄いから、こうやって季節の行事を扱うことによって、日本人の心や、昔からの伝統を覚えてもらうことも（幼稚園の催しには）含まれてるのよ」
TOKYO MX2／2018年2月23日放送
【脚本】吉久直志
妖ばなし２・第５話（第18話）「節分の鬼」 [妖ばなし]
「豆をまき、家の中にいる鬼を追い出すことができても、ひとの心の中にいる鬼を追い払うことは、なかなか難しいようですねえ。なぜなら、鬼はひとの心の中から生まれるのですから」
TOKYO MX2／2018年2月3日放送
【脚本】木川泰宏
