インハンド INHAND・第11話(最終回) [インハンド]
「今日が無事に終わらなければ、明日は来ない。明日が来なきゃ、明後日もない。100年後っていうのはな、そういった かけがえのない毎日の積み重ねで やってくるんだ。目の前の命を犠牲にするやつに、未来は救えない」
TBS/2019年6月21日放送
【脚本】吉田康弘/【原作】朱戸アオ
インハンド INHAND・第9話 [インハンド]
「あんたも最初は、ひとを救いたい純粋な医者だったんだろ。それが、患者が死んでも構わないという ところまで落ちてしまった。(理想を言うのは簡単だ?) いや、簡単なのは落ちるほうだ。あらがうのは大変だからな」
TBS/2019年6月7日放送
【脚本】福田哲平/【原作】朱戸アオ
インハンド INHAND・第8話 [インハンド]
「古典的な問いの答えを確かめに行くんですよ。人間(を決定するの)は、生まれなのか、育ちなのか、遺伝子なのか、環境なのか――その答えをね。たしかに、どんなに努力しても瞳や肌の色は変えられない。でも、身長はどうですか。身長に関わる遺伝子は数百だ。遺伝率も諸説ある。遺伝よりも、栄養状態が関係するのは間違いない。つまり、問い そのものが間違ってる。人間を決定するのは『遺伝子なのか、環境なのか』ではなく、『遺伝子と環境』だ」
「鬼の血が遺伝するかどうか、なんて考え方はナンセンスだ。それなのに あなたは、直継さんの中に鬼の血が流れてる。気をつけろ――そう言い続け、育ててきた。だから、直継さんの中に鬼が棲みついてしまったんじゃないんですか」
「赤毛だから暴力的だ、なんてほど乱暴な理論はない。遺伝子やデータなんかより、先入観のほうが、よっぽど人間にとって危険だ」
TBS/2019年5月31日放送
【脚本】田辺茂範/【原作】朱戸アオ
インハンド INHAND・第4話 [インハンド]
「感情の奴隷には なるな。ぼくら人間はさ、感情に振り回される生き物なんだよ。悲しみや、苦しみに翻弄されて、命を絶つこともある。でも、感情があるから人間なんだ。前を向いて生きて行くんだ。人間は笑顔になれる唯一の生物だ。だから、もっと笑えばいい」
TBS/2019年5月3日放送
【脚本】福田哲平/【原作】朱戸アオ
インハンド INHAND・第3話 [インハンド]
「不老不死は生命科学の到達点なんかじゃない。大昔から生物は、様々な環境の変化に対応しながら、種を進化させてきた。不老不死になったら、進化は止まり、次の環境の変化に対応できずに絶滅する。つまり、生物は死を必要としてるんだ。老いることも自然なことだし、死を迎えることも自然なことだ。それに あらがうことは科学じゃない」
「ぼくたちは失ったものを受け入れて、それでも生きて行くしかない」
TBS/2019年4月26日放送
【脚本】吉田康弘/【原作】朱戸アオ
インハンド INHAND・第1話 [インハンド]
「天才は常に最短ルートで行く。能力のある人間の時間は貴重だから」
「決して悪人だったわけじゃないんです。みんな、ちょっと弱かったというか・・・弱くて、愚かだったんです。そんなひとの、弱さとか、愚かさに罰を与えても、江里口さんの悲しみが増すだけです」
「たしかに ぼくらは無力だ・・・いま打つ手がなく、目の前で死んでいく患者に対しては。だけど、未来に対しては どうだ。センメルヴェイスは150年以上前に、医者の手洗いが産褥熱を予防することを発見したけど、学会で認められず、精神病院に入れられて死んじゃった。でも、おかげで ぼくらは いま手を洗うだろ。ぼくらが いま いい治療を受けて、健康に生きているのは、過去の研究者が研究を続けてきたからだ。ぼくらも そうすればいい。もっと遠くを見て・・・100年後か、200年後か。誰も無力じゃない。ぼくも、きみもね。未来は ぼくたちの手の中にある」
TBS/2019年4月12日放送
【脚本】吉田康弘/【原作】朱戸アオ