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美食探偵 明智五郎・第9話(最終回) [美食探偵 明智五郎]

「これまでのきみの裁きは、悪人に向けられたものだったはずだ。弱きを救うための殺人。矛盾をはらんだ正義。ぼくは それを、あえて『美しい悪』と呼ぼう。だが、今日の悪は美しくない。ぼくにしては珍しく、心の底から怒っている」



「A5ランクのフィレステーキだって、焦がしてしまえば台無しだ。だが、焼く前なら、焼き加減の変更もできる。どんな理由があろうとも、彼女はもう一度ステーキを焼き直すために、キッチンに立つべきだ・・・人生という名のキッチンに。そして それは、少なくとも ここではない」



「シェフとして、悲しくはないですか。わたしも料理人の端くれです。自分が作った料理をふるまうときに、『毒は入っていません』なんて・・・。そんなの、同じ料理人として、悲しすぎます」



「お料理っていうのは、食べる相手のことを思いやって作らないと、おいしくはならないと思います。あたしは いつだって うちのお客さんを元気にしたいと思って料理してます。こんな『毒は入っていませんよ』なんて言い訳しなきゃなんない料理なんかより、あたしが作る ちくわの磯部揚げのほうが、絶対、絶対、おいしいです。あなたに料理人としてのプライドはないんですか」



「希望? わたしはね、希望っていう言葉が世の中でいちばん嫌い。あいつらは裏切り者だから」


日本テレビ/2020年6月28日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第8話 [美食探偵 明智五郎]

「法律で人殺しが禁止されてるのは、それに快感が伴うからじゃないかしら」


日本テレビ/2020年6月21日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第7話 [美食探偵 明智五郎]

「じかに会えて、手が届くのが売りの地下アイドルゆえに、今回のようにファンが暴走してストーカー化する危険がつきまとう。偶像であることを選んでしまった彼女たちは、その怪物にも夢という名の、甘い果実を与え続けなければならない」


日本テレビ/2020年6月14日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第6話 [美食探偵 明智五郎]

「辛いものって、なんでクセになるか知ってる? ひとは強い刺激があったときに、脳がベータエンドルなんとかっていう物質を分泌するんだって。そのベータエンドルなんとかっていうのは、脳内麻薬で、強い快感を引き起こす作用がある。命の危険ってのは、病みつきになるの」



「独占欲の行き着く先は、相手を殺すことですから」



「きみには謝らなくてはな。こんな美学のない事件を、一瞬でもきみが企てたと疑ってしまった」


日本テレビ/2020年5月17日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第5話 [美食探偵 明智五郎]

「娘と一緒に暮らせんツラさ、ぬしは わからんじゃろ。たまにしか会えんとな、むかしは感じれた ひとつひとつの ちっちゃな成長が、いまは なんや ダイジェストでしか見れんのじゃなて」



「自分の子供の可愛さ いちばん わかっとんのは、親じゃ。親しか おらんのじゃ。子供のほうだって、きっと ほかの誰より、親のいいとこ、見てくれちょる。オレはそう信じちょる。だからよ、こんな・・・こんな みっともねえとこ、子供に見せんなや」


日本テレビ/2020年5月10日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第4話 [美食探偵 明智五郎]

「(旦那の実家から料理が届くのって)奥様からしたら、いい迷惑ですよね。だって、こんなのが しょっちゅう送られてきたら、地獄ですよ。(中略) 旦那さんが いつまでも おかあさんの料理、大好きなのも地獄だし、だからって捨てんのも “もったいないお化け” 出ちゃうし。だから結局、自分も食べんなきゃなんない。そしたら “自分の料理できない地獄 ” でしょ。地獄とお化けでハロウィン状態ですよ、こんなの」



「おふくろの味の押しつけは、嫁にとっては立派なハラスメントになるということか」
「そう、まさにそれ。これは姑によるキッチンハラスメントです」



「誰かにとっての善意は、ほかの誰かにとって、必ずしも善意には ならないのかもしれない。しかし、だからといって、それを悪意と受け取るのはどうかな」



「ぼくの大事な友人がトラブルに巻き込まれているみたいでね。このメインディッシュを食べるには、国家権力という名の、よく切れるナイフが必要なんだ」


日本テレビ/2020年5月3日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第3話 [美食探偵 明智五郎]

「フレンチを立ったまま食べろと? (流行はやりのスタイルらしいが)立って食べても、味がわからん。まあ もっとも、みんな、味を楽しむよりも、写真を撮るほうに夢中のようだが。(中略) こうして普段着でフレンチを食べながら、大声で騒げるのも、それもまた東京か。今日は狂った美食天国 東京に乾杯といこう」



「こいつは、名前のない悪魔だ。店の許可なく料理の写真を撮り、テレビで観た美食家の言い回しをマネしてミシュラン気取りで星をつける。それも匿名で。いやはや、なんて世の中だ」



「『食べリポ』のレビュアーは、コストパフォーマンスの良し悪しで星をつけるケチばかりだ。タダで食べられるとあらば、シッポを振ってやってくる」


日本テレビ/2020年4月26日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第2話 [美食探偵 明智五郎]

「毒を盛るというのは、賢い殺害方法とは言えない。毒殺の場合、必ず司法解剖されるから、足がつく可能性も高い。ぼくに言わせれば、わざわざ毒殺を選ぶやつは、推理小説好きのバカか、もしくは殺人者である自分の存在をアピールしたい人間――」



なげえ人生、傷つくことは いっぱいあっけど、どったに傷ついても、そのひと自身 変わることはねえ。傷ついても、うんめえリンゴは、うんめえから」



「料理とは そういうものです。同じ材料、同じ味付けでも、美しい皿や、サーブする人間の演出によって、いくらでも その価値は変わる。あなたは この美しく おいしいリンゴを、魔女の毒入りリンゴに変えてしまった」


日本テレビ/2020年4月19日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・第1話 [美食探偵 明智五郎]

「夫婦にとって、セックスと食事って、どちらが大切なのかしら。年を取れば、セックスなんて しなくなる。でも、食事は どちらかが死ぬまで続く、大事な夫婦の営みだわ」



「ぼくは あなたのような人間が許せない。ひとは いつ なんどき 死ぬかわからない。この食事がぼくの最後の晩餐になるかもしれないのに、できたて、運びたての『冷製ウニのムース』を ど真ん中から すくうような阿呆が、ぼくは許せないんだ。おしい料理は見た目も美しい。その美しさを保ったままサーブしなくてはいけない。たとえ、それがビュッフェといえども」



「日本の警察が優秀だなんて、嘘っぱちよ。あいつらは解決しやすい殺人だけを事件にして、高い検挙率をでっち上げてるだけ。(中略) 日本で一年にどれぐらいの死体が見つかってるか、わかる? 17万よ。そのうち、犯罪と疑われるのが2万1000くらい。生死のわからない行方不明者だって8000人もいる。その中で、犯人が捕まったのは900人足らず。そう考えれば、警察が犯人を捕まえてる殺人事件なんて、全体の3パーセントも ないかもしれない。100人中、たったの3人。捕まるのは現行犯か、よっぽどの へまを やらかしたやつだけ。死人に口なし。殺してしまえば、そいつは なにもしゃべらない。殺さないことより、殺し損ねないことが大事だわ」



「わたしね、あなたを見つけたときに、本当にワクワクしたの。わたしは もう殺してしまったから、もっともっと殺したくても、その相手がいないのよ。だから、あなたにメッセージを送って、この殺しを美しく演出させていただいたの」


日本テレビ/2020年4月12日放送
【脚本】
田辺茂範/【原作】東村アキコ
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美食探偵 明智五郎・補遺 [美食探偵 明智五郎]

別カテゴリーでエントリーされている「美食探偵 明智五郎」の台詞は以下からどうぞ

美食探偵 明智五郎 特別編・第一夜「明智五郎の(秘)裏メニュー」 (配信)
美食探偵 明智五郎 特別編・第一夜「林檎の(秘)裏メニュー」 (配信)
美食探偵 明智五郎 特別編・最終夜「明智六郎の(秘)裏メニュー」 (配信)
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