あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-・後編 [ドラマW]
「俳句には少なからず優劣がありますが、点数を多く取ったからといって、その句がいい句であるという絶対的評価には、必ずしも なりません。作者それぞれの句の個性を感じてもらえれば、それでいいんです」
WOWOW/2021年3月6日放送
【脚本】荒井修子/【原作】堀本裕樹
あんのリリック -桜木杏、俳句はじめてみました-・前編 [ドラマW]
「(コピーライターの中には)既存のアイディアを適当にアレンジして、そこそこ当てるやつはいるが、おまえは違う。自分の言葉を持ってる」
「言葉って、自由すぎても生きません」
「そうそう。絵や写真にフレームがあるように、言葉にもフレームがいる」
「(サクラギアン?) アンちゃんの名前は、漢字は樹木の『桜』に『杏子』? 『桜』は春の季語で、『杏子』は夏の季語やろ。杏子の花となると春。こりゃ、苗字と名前で季重なりや。風流なもんやな」
「昴くんは、杏の話を最後まで聞いてくれるだろ。それが友達だ」
WOWOW/2021年2月27日放送
【脚本】荒井修子/【原作】堀本裕樹
この街の命 [ドラマW]
「人間と共にしか生きられない生き物が、人間の社会から弾き出されたら寿命だと思うんだ」
「志賀くんて、最後まで面倒見がいいじゃない。そうすると、犬も注目するの。理解しようと観察するんだって。なにを思ってんのか、なにを感じてんのかって。そうやって、生き延びてきた動物らしいの」
「犬や猫が不幸な街は、人間にとっても不幸な街だ」
WOWOW/2016年4月2日放送
【脚本】青木研次
山のトムさん [ドラマW]
「土って、すごいなって思うのよ。種をまけば、新しい命を生み出すわけでしょう。それを都会はコンクリートで覆ってるわけだから、そこで生きているあたしたちが息がしにくくなっていくのも、当たり前のような気がするわ」
「大変で、面倒なことと、つきあわないようにすることが快適と思い込んで、実はかえってツラい思いをするようになったのかもしれないわね」
「近い時間ばかり見ていたら、かえってなにも見えてこないものよ。はるか遠くを見られたりすれば、近くが見えてくることもある。ぼーっとでもいいからね」
「人間はね、学校の成績がよくなくてもいいの。仕事が早くなくてもいいの。だけど、自分がやろうと思ったことは、最後までやり抜かなくっちゃ」
WOWOW/2015年12月26日放送
【脚本】群ようこ/【原作】石井桃子
十月十日の進化論(第7回WOWOWシナリオ大賞受賞作) [ドラマW]
「ひたすら虫が好きなだけ(の研究者)って・・・。絶滅危惧種なんだよね。動物や虫は保護されても、研究者は淘汰されるんだよ」
「そのアラフォー女は、この先どうなるんだろうねえ。金なし、職なし、男なし。唯一あるのが学歴って・・・」
「あなた見てると、勉強ばかりしてたら、こうも頭が悪くなるのかって驚くわ。(中略) あなたは他人の気持ちを理解しようって、努力したことある?」
「あたし、誰にも迷惑かけてないじゃん。誰にも頼らずに、自立して生きていこうとしてるだけなのに、なんで みんな邪魔ばっかりするんだよ」
「そんなの、自立じゃなくて、孤立だよ」
「殺してもいい虫や、生かしておくべき虫がいるわけじゃない。虫にとっては、人間に殺されることも、生きることと同じぐらい当たり前なことなんです。虫は いちばん身近な自然で、たくさんのことを教えてくれます。だから 『殺すな』 とは、あたしは言えませんが、ただ嫌いにならないでほしい」
「母親になるために覚悟なんて せんでええんや。どんな女にかて、覚悟は備わってる。あとは赤ちゃんが、あんたの子が、引き出してくれる」
「子供はなあ、(親が生きるための)支えにするもんやない。子供は希望の光や。常に自分らの一歩前を歩かせなあかん。その背中を押すんが、親の役目やで。隣で支えてもらうんやったらな、(その子供を作った)男にしぃ」
「みんな、独りぼっちの小さな命だった。荒れ狂う波にのまれ、逃げ惑うことしかできない弱い存在だった。世界は自分を脅かす敵と、見知らぬ他者で埋め尽くされていた。その中に目が合うものがいて、名もない群れが共に生きる仲間となり、世界は意味ある絆で結ばれていたことを知る。ヒトが、動物が、虫が、自然のすべてが、生きたり死んだりを繰り返し、ひとつの大きな渦となって、もっと先へ、もっと未来へと、一緒に進んでいく――」
WOWOW/2015年3月28日放送
【脚本】栄弥生
パンドラ ~永遠の命~ [ドラマW]
倉本聰 「學」 [ドラマW]
「山のことを知るには、川に聞け(中略)。流れてくるものをじっと見ててごらん。よく見ると、いろんな小さなものが、手紙のように上流から流れてくる。(それは山からの)手紙であるし、新聞なんだ」
WOWOW/2012年1月1日放送
【脚本】倉本聰/【原作】倉本聰
死刑基準 [ドラマW]
「死刑制度は、個人の恨みを国が代わって晴らすためにあるんじゃない」
「かけがえのない命を奪った罪には、かけがえのない命を差し出すことでしか償えない――。多くの日本人が死刑制度を支持しているのは、それが理由だとわたしは思います」
WOWOW/2011年9月25日放送
【脚本】田辺満/【原作】加茂隆康
なぜ君は絶望と闘えたのか・後編 [ドラマW]
なぜ君は絶望と闘えたのか・前編 [ドラマW]
「バスに乗り遅れたくないんですよ。我々、マスコミです。行き先はどこでもいい。とりあえずバスに乗れ。そして、問題が起これば・・・恥ずかしい話ですが、こぞってバスから降りてしまう」
「人を2人も殺害し、謝罪すらしない人間を守るような人権とは、いったい何なのでしょうか」
「労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ」
「若い、若いって、人のこと言って、そうやって達観した顔で、自分が初心を忘れたことをごまかそうとする」
「被害者が2人なら、無期懲役が相場だと聞きました。1人でも2人でも、人を殺した人間が、自分の命で償うのは当たり前なのに、死刑は3人以上って条件がつく。どんな殺され方をしても、数字ですべてが決まってしまうなんて、おかしいと思いませんか」
WOWOW/2010年9月25日放送
【脚本】長谷川康夫、吉本昌弘/【原作】門田隆将