フィクサー Season3・第５話（最終回） [フィクサー]
「法律さえ犯さなければ、汚い手を使ってでも通ればいい。それが選挙だ」
「政治家は選挙に負ければ、ただのひとだ。金は底をつき、信頼も失う。だから、みんな選挙に勝つために、なんでもする。下げたくない頭を下げ、危険な輩とも同席する。きみはそういう覚悟を背負いましたか？」
「自分で決められることを『幸せ』と呼ぶんだ」
「いい評判だけの人間は忘れられる。悪い評判も血肉にするくらいでなければ、政界で上に立つ人間にはなれない」
「世の中を変えるには、表に立つ人間と、裏を知り尽くした人間が、手を組まなければならない」
「わたしが欲しいのは金ではない。権力でもない。ただ この日本を変えたい。恵まれた者は さらに多くを手に入れ、貧しい者は失い続ける――。逆転のできない世界を変えたい」
WOWOW／2023年11月5日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season3・第４話 [フィクサー]
「都知事なんてもんはね、国と東京都の伝令役に過ぎない。あまり頭の回らないやつのほうがいいんです。賢いやつだと、勝手に伝言の内容を変えますからね」
「日本人は大勢に流れる民族です。とくに政治においては顕著だ。ひとと同じなら、安心できますからね」
「妨害も使いようだぞ。きみはすっかりヒーローになった。しかし、祭り上げられた存在を引きずり下ろしたくなるのが人間だ。少し叩かれておいたほうがいい」
「自分の身内を殺した相手にでも、頭を下げられるのが政治家だよ。わたしはね、その点については、誰にも引けを取らない」
WOWOW／2023年10月29日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season3・第３話 [フィクサー]
「最初は犯人を刺激するな。できる限り 犯人の言葉を否定せず、情報を引き出せ。その上で、犯人の置かれた境遇を理解してやるんだ。きっと不安に とらわれているはずだからな。大それたことをやったと思いはじめるころだ。いいか、新聞記者の取材のように、いきなり相手に切り込むような手法は通用しない。徹底的に理解を見せ、信頼関係を築けたら、機を逃さずに説得にかかるんだ」
「人間関係はもろい。きのう信じた相手に裏切られることなんて、どこにでもある。それを日常だと思える人間だけが、生き残れるんだ」
WOWOW／2023年10月22日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season3・第２話 [フィクサー]
「限界のラインは、工夫次第で変えられる」
「日本の選挙ってのはね、金や物のバラマキには厳しいが、そっちに目とられて、ほかには手が回らないんだよ。だから、（怪文書なんていう）見えない実弾を撃つんだ」
「どこの国でも、選挙は花火を上げた者が勝ちます」
WOWOW／2023年10月15日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season3・第１話 [フィクサー]
「選挙で必要なのは、とにかく知名度だ。最近の都知事選の投票率は50パーセント強。つまり、半数の都民が投票に行かない。いや、行ったとしても、候補者の名前や政策なんか、覚えてる人間は極めて少ない。だとしたら、やることは ただひとつ。そう、（名前を覚えてもらうこと。）風を起こせば、たとえ政治経験がない候補者でも、逆転できる可能性がある。それが都知事選だ」
WOWOW／2023年10月8日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season2・第５話（最終回） [フィクサー]
「秘密を握る人間は、いずれ邪魔になります。歴史的に見ても、陰謀に協力した人間は粛清されてきました。しかし、勇気を出して真実を公にすれば、世間の目があなたを守る」
「犠牲のない正義なんてあり得ない。あなたが やるべきことは、たったひとつ。自分の正義を見つけることです」
「その（政治の世界の）ルールとやらは、あなたが決めたんでしょ。金と人脈を持つ者が ご馳走を独占する。下々はパンくずだけで一生 働き続けなければならない――」
「わたしは墓場まで持っていかなければならないことを、山ほど抱えてるんでね。どんな時代でも、闇を引き受けて生きる存在は、必要なんだ」
WOWOW／2023年8月6日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season2・第４話 [フィクサー]
「動物は腹を見せた相手を攻撃しないが、人間だけは腹を見せた相手から すべてを奪おうとする」
「代議士に必要なのは、現在というものを見定めて、不要になった過去は捨てるという能力です」
WOWOW／2023年7月30日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season2・第３話 [フィクサー]
「飛び道具は扱いが難しいですよ。目立つ証人を呼ぶと、失敗したときも目立つ――」
「彼の正義は、勝負を仕掛けることだ。勝てるかどうかにかかわらず、次の一手を出し続けることだ。たとえ負けても、それが ひとを強くする」
「須崎さんのようなひとは、目立つところに置いておかないと。裏へ回れば、なにをするか わかりません。それに、舞台の上に上げたほうが、引きずり下ろすのも簡単です」
「政治は外から眺めて あれこれ言うほど簡単じゃないわよ。本気にならなければ、自分も、周囲もつぶしてしまう」
「この裁判は、日本の縮図だから（興味があるん）です。政治家は自らの立場を脅かす者をつぶすことに躍起になり、金と人脈を持つ過去の遺物がそれに手を貸す――。間近で茶番を見物したいと思いました」
「してやったりと思うなよ。そう思った瞬間が危ない」
WOWOW／2023年7月23日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season1・第５話（最終回） [フィクサー]
「偉くなりたい。金が欲しい。誰かに認められたい――。多くの人間が欲によって身を滅ぼす。しかし、最も罪深いのは、ひとを操ろうとする欲望だ」
「大泉さんが総裁になったら、裏切って出馬した あなたを主要なポストから外すでしょう。そこから這い上がるためには、これまで以上に しっぽを振らなければならない。それは議員として死ぬことではありませんか。あなたは未熟だが、父親に反旗を翻すだけの決断力を持っている。わたしは つぶしたくないですね」
「（殿村さんは あなたのことなど）選挙のときに配るティッシュ程度にしか思っていなかったでしょうね。まわりを踏み台にしても罪悪感を抱かない神経でなければ、総理大臣になんかなれない。それとも、殿村さんが聖人君主だとでも思っていたんですか。だとしたら、あなたは秘書失格だ。ボスの闇を引き受けるのも、秘書の仕事ですからね」
「野心のない人間なんていません。政治の世界は、そこに火をつけるだけです」
「あなたは日本には珍しく、いい総理大臣だった。でも、高い理想を追うことにとらわれて、ひとを見捨てていた。（中略） あなたは総理の器では なかったんです」
「最初に人事を握らなければ、あっという間に引きずりおろされますよ。あなたは初の女性総理という肩書以外、なにも持っていないのだから」
「ひとりでも救えるひとがいるなら、書くのが新聞じゃないんですか」
WOWOW／2023年5月21日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season1・第４話 [フィクサー]
「わたしは政治家とは違う。ひとが頭を下げることに、喜びを感じません」
「大きな組織ほど、内部がいちばん怖いからな」
「代議士というものはね、どれだけ つかむかより、どれだけ捨てられるかで、運命は決まるよ」
「絆という言葉の本来の意味は、馬をつなげる綱――。自由を奪う道具です。あなた方 政治家が心地いい意味を与えて、国民をダマすのに使ってるだけだ」
「政治という海は、凪がいちばんだよ。バタバタ泳いで、波 立てるやつは邪魔だよ」
WOWOW／2023年5月14日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season1・第３話 [フィクサー]
「天国と地獄、両方を経験したことは、金より貴重な財産だと自負しています。深く落ちれば落ちるほど、這い上がる力がつきますからね」
「地位のある男ほど、息子に悪事は言えないものよ」
WOWOW／2023年5月7日放送
【脚本】井上由美子
フィクサー Season1・第２話 [フィクサー]
「愛する夫が失脚するのはツラいが、愛していない夫が失脚するのは、もっとツラい・・・打算がすべてのつながりだから」
「女（を取材するとき）にこそ、女を利用すべきだ」
「声が出にくいようですね。人間は長い間 恐怖にさらされると、喉や気道がせまくなります」
WOWOW／2023年4月30日放送
【脚本】井上由美子
