あきない世傳 金と銀・第8話(最終回) [あきない世傳 金と銀]
「わてに商いの才はあらしまへん。店主の器やないことは、己が いちばん ようわかってる。けど、気づいたんや。人形になら なれるやろて。そや、人形浄瑠璃の人形や。幸いう人形遣いが、魂 吹き込んで、振りも つけてくれたら、わてのようなモンかて、店主の役、やり通せますやろ。(奉公人としてでは)あかん。幸が ご寮さんとして、腕 振るうてこそ、五鈴屋は日本一の呉服屋を目指せるんや」
NHK BS/2024年2月2日放送
【脚本】山本むつみ/【原作】高田郁
ナースが婚活・第4話 [ナースが婚活]
「結婚なんて、この歳まで選ばれなかったのに、いまさら・・・。もう、そういうのとは無縁の余生を生きてるのよ、わたしは。婚活より、終活のほうが興味あるかな」
「鷹野珠代さん、44歳。婚姻歴なし。過去に5人の男性と交際歴あり。いずれも女性関係、金銭面に問題があり、成婚には至らず。9年前、結婚を前提として5年間 交際していた男性の二股が発覚。そのショックにより、女心を粉砕骨折。自尊心、及び自己肯定感の大部分を欠損。女性としての意識レベル低下。根本治療はおこなわず、現在に至る」
「鷹野珠代さん、44歳、独身。視診によりますと、ここ数週間、血色良好。情緒も安定しており、女性ホルモンの分泌量増加がうかがえます。しかも、白、黒、グレーの3色縛りだった私服にも、ついにピンクが投入されました。やはり、これはラブ?」
「選ばれるんじゃなくて、選ぶの。婚活は誰もが選ばれる側であると同時に、選ぶ側でもあるの。自分の理想の結婚生活をイメージして、そこにマッチする相手を想像して、探して、会って、話して、検討して、結婚をしたいって意思を表示していくことが婚活。あなたは それに きちんと向き合ってきた?」
「仮交際を振り返って、反省点を把握することで、成婚率は2倍になる」
テレビ東京/2024年2月1日深夜放送
【脚本】的場友見/【原作】柳川圭子
※ 3段目は2名による連続した台詞をつなげたものです
めぐる未来・第3話 [めぐる未来]
「母さんが『約束』って呼んでた言葉は、オレにとって呪いになった」
「『心残り』とか、『残念』とか、残る気持ちって、なんで いつもツラい気持ちばかりなんでしょうか」
「ひとが亡くなったとき、(残されたひとが)最初に忘れるのは(そのひとの)声なんだって。(中略) 目をつむってても、聞こえてくる当たり前の声ってあるでしょ。朝、二度寝してるときの『ご飯できたよ』とか、お風呂でウトウトしてるときの『風ひかないようにね』とか、そういう当たり前の声が(生活から)なくなって、そのひとのいない世界から耳を塞ぎたくなったとき、記憶の中の声まで消えていくんじゃないかな」
日本テレビ/2024年2月1日放送
【脚本】高矢航志/【原作】辻やもり