厨房のありす・第6話 [厨房のありす]
舟を編む 〜私、辞書つくります〜・第2話 [舟を編む]
「うまく(言え)なくていいです・・・それでも、言葉にしてください。いま、あなたの中に灯っているのは、あなたが言葉にしてくれないと消えてしまう光なんです。(中略) 言葉にしてくれたおかげで、あなただけに見えていた光が、みんなの灯台になったんです」
「もし異性ではない相手と強く慕い合ってるひとたちが、『大渡海』で恋愛(の意味)を引いてみたとき、そこに『異性同士』って言葉があったら、責められてるような気持ちになるんじゃないかなって・・・。異性同士じゃないから、あなたたちの それは恋愛じゃないって」
「ファッション誌って『いま これが流行ってる』って記事、載せたときには まだ 全然 流行ってなくて、むしろ 流行ってからじゃ遅いっていうか、流行を、時代を、作るんです、ファッション誌が」
「辞書は時代を追いかけるもので、時代を作ることはできません。新しく言葉が生まれても・・・(たとえば)『エモい』とか、その言葉が最低十年は残るかどうかを注意深く観察をして、採用するか否かを判断します。(中略) われわれは常に冷静で、平等な言葉の観察者でなければなりません」
NHK BS/2024年2月25日放送
【脚本】蛭田直美/【原作】三浦しをん
アイのない恋人たち・第6話 [アイのない恋人たち]
「結局、結婚式の日に3人とも別れちゃったんですね。なんか、ミジメさの日本選手権にでも出てるみたいね、みんなで」
「だいたい、(セックスの)経験があるとか ないとか、どうでもいいだろう、ほっといてくれって思いません?(中略) こっちは ただ普通に生きてるだけなのに、なんで軽い犯罪者みたいな目で見られなきゃ いけないわけって。なんか『いままで お酒も飲んだことないの? あんなに おいしいものなんて ないのに』って、マウント取られてるみたいで」
「こっちはね、毎日、広い海を独りで漂ってるような気分なの。どっちに泳いでいけばいいのか、全然わかんないの。わかるのは、ただ『なろうと思ってた自分』とは遠ざかってるってことだけで・・・」
テレビ朝日/2024年2月25日放送
【脚本】遊川和彦
※ 1、2段目は2名による連続した台詞をつなげたものです