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おいしい給食 season3・第10話(最終回) [おいしい給食]

「みんな、先生みたいに強くないんです。ごまかしたり、やり過ごしたりしないと、やっていけないんです。そんな自分はイヤだけど、いつかはちゃんとするつもりで・・・いまだけ乗り切ろうとすることって、そんなに いけないことですか」



「マナーとは、ひとと ひとの かかわりの中で、その場面でしかるべきとされる行為や、作法のことを言う。ラーメンをすするのがマナー違反なら、ラーメン屋なんて誰も行かない。(中略) ここは高級レストランでも、軍隊でもない。学校だ。皆で、楽しく、おいしく食べる――が故に、給食は尊い」



「あなたの言う指導というものは、支配という言葉に近いと思います」


tvk/2023年12月11日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第9話 [おいしい給食]

「こんなことをやって、将来なんの役に立つんですか?」
「こんなことも できない おまえは、将来なんの役に立てる?」



「(学芸会の劇といっても)これは授業だ。皆で楽しんでやる趣旨じゃない。配役はその者に与えられた課題だ」



「これはカニカマではない。正真正銘、甲殻類の帝王だ。今日のメニューは、イカと並んで、この地(北海道)の食の金閣 銀閣――。カニをぜいの限りに あしらったカニ飯。味噌汁は、なんと なんと、石狩汁だ。さらに、サイドメニューに茶碗蒸し。デザートに杏仁豆腐。いつもの安心 ビン牛乳。もはや、これは給食ではない。超・給食だ」



「あなたの話には違和感がある。あなたは、ただ従順なことが謙虚さで、単に追従することが素直さで、同調を強いることが協調性だと言っているようだ。そんな人間、それこそ社会に出ても、なんの役にも立たない」


tvk/2023年12月4日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第8話 [おいしい給食]

「グラタンとは、そもそもフランス語で『ナベに こびりついた おこげ』という意味だ。転じて、素材がなにであれ、焼いて焦げ目をつけた料理をグラタンと呼ぶようになった。つまり、焦げ目のないグラタンは、グラタンではないのだ」



「ひとは自分の利だけではなく、自分以外のためを思える生き物――。そうやって世の中は成り立っている」


tvk/2023年11月27日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第7話 [おいしい給食]

「カレースープという難問に直面したとき、やつは素直に(米飯に)ぶっかけるという手法に出なかった。ひとは未知のものと出会ったとき、自分の知っているものに引き寄せようとする。皆はカレーだと割り切ってぶっかけ、わたしは汁物だと決めつけて別々に食べた。しかし、やつは違った。(米飯をナンのように伸ばしてストーブで焼き、)未知のものに、未知のものを ぶつけにいった――。それが、やつの給食道」


tvk/2023年11月20日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第6話 [おいしい給食]

「(わたしは)うまくもないものを、うまそげに食えば敗北にならないと開き直り、あろうことか うまさを演じた。これは わたしの給食道にとって、大いなる背徳だ」


tvk/2023年11月13日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第5話 [おいしい給食]

「ワカサギのフリッター。要するに から揚げなのだが、フリッターと呼称することで、俄然 高級感が増す。ヒーローの必殺技のようだ。くらえ、ワカサギのフリッター!」



「爪痕なんて残していない。おまえの罪だけが残る」


tvk/2023年11月6日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第4話 [おいしい給食]

「やりたいことだけやるのが、自分らしい生き方じゃない。イヤなことを押しつけられても、自分なりの方法で片づけるのが、自分らしく生きるということです」


tvk/2023年10月30日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第3話 [おいしい給食]

「教師(の説明)に反駁したければ、自ら仮説を立てろ。万が一、反駁ではなく、単に授業を茶化してるというなら、わたしは そいつを許さない」



「わたしのマネなど やめたほうがいい。ムリして履けない靴を履くより、裸足のほうがラクです」


tvk/2023年10月23日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第2話 [おいしい給食]

「服装の乱れは、心の乱れだ。心が乱れたら、どうなる? (中略) 心が乱れた人間は食が細くなる。毎日 規則正しく整った生活をしてる人間は、しかるべきタイミングで、しかるべき量の食事を体が欲しがる。心の乱れが邪魔をして満足に食をとれない者は、どんどん弱っていく。いいか、弱りたくなかったら、身だしなみに気をつけろ」



「『自分が捕った魚だから、残さず食え』と言うのは、『自分が書いた本だから、最後まで読め』と言ってるのと同じです。ひとには好みがある」



「今日のメニューは日本最強の家庭料理、肉じゃが。青魚と味噌のコラボという離れ業を体現するサバ味噌。和食なのに あえて当ててくる、いつものコッペパン。マーガリンにビン牛乳。あるとうれしいカットりんご。そして、毎日でもいいのに、たまに出て特食感を演出するミルメーク。しかも、ストロー付きだ。こいつのおかげで、溶かし残しが極端に減った。なんともうれしいホスピタリティ」



「今日は なんか複雑な気持ちだ。明らかに箸で食すべきメニューなのだが、目の前にパンが置いてある矛盾。和食とパン・・・だが、これが給食なんだ。合う、合わない、ではない。面白ければ いいのだよ」



「なんだそれ、(あいつはコッペパンに)なにを はさむつもりだ? さばドック! (中略) 和の食材のサバを、洋のコッペパンと融合させるというのか。しかも、味噌だれトッピング。味の想像がついてしまう わたしが憎い。絶対、絶対、うまいだろうよ、この野郎。ん? 普通の白牛乳・・・。ミルメークはどうした。マーガリンもない。おいおい、なんだ そのしっとりクリ-ム。まさか、マーガリンではないな。ミルメークを混ぜ合わせたのか。信じられん。ミルメークは溶かすものだ。それ一択。決して、ほかの味つけ要員として機能させるべきものではない。しかも、その量。余っていたマーガリンも調達していたのか。しかし、あ、あ、あ・・・味の想像がつく。次から次へと、この野郎、やりたい放題か。わたしは、肉じゃが、サバ味噌という、給食界の主役をリスペクトし、和と洋をセパレートして、別々に食べた。大人としての常識と、定番を重んじたからだ。しかし、サバとパンは見事に融合し、ミルメークは溶かすものという定番も打ち砕かれた。もはや、疑う余地はない。やつは間違いなく、独自の給食道を歩んでいる」


tvk/2023年10月16日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season3・第1話 [おいしい給食]

「席替えが なんのためにあるか わかるか。(中略) いつも同じ目線、同じ距離感では、人間は息が詰まる。ひとには刺激が必要だ。ただ、それが過ぎると、ひとは自分のポジションを見失う。たとえば、給食の班だ。班が変わっただけで人格が豹変する生徒を、わたしは何度も見てきた。もう2学期も中盤だ。1組の人間関係は、このあたりで仕上げにかかる。自分のポジションをまっとうしてみろ」



「メキシコ生まれにして、アメリカ人の国民食。刑事コロンボが愛した この味を、東アジアの北の地で味わう・・・。へい! いってみようぜ、変な名前のチリ コン カン」



「この地(北海道)に来て初めて味わう、給食におけるホットミルク――。なんとも、うれしい。火力はこの地にとって、幸福感をもたらす魔法だ」


tvk/2023年10月9日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第10話(最終回) [おいしい給食]

「今日のメニューは、黄金こがね色の悪魔的果実、秋の緞帳どんちょうを上げる栗ご飯。(中略) 口の中に広がる上品な甘み――。子供の雑な舌には、とうてい理解の及ばない、まさに大人のための給食だ」



「あなたも給食が好きなはずだ。立場が邪魔をして、好きと言えませんか? (中略) 言えないから、言えるひとを攻撃するのは違いますよ」


tvk/2021年12月15日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第9話 [おいしい給食]

「今日のメニューは久々の大物、牛肉とこんにゃくの煮物。その陰に隠れる形になったが、実は堂々とメインを張れる こちらも大物、ハムとチーズのはさみ揚げ。そして(中略)コッペパンとビン牛乳。デザートは、うれしいカスタードプリンだ。まさに百花繚乱、牛肉というトップスターを迎えるために、重鎮からアイドルまで、売れっ子を そろえた正月映画の様相だ」



「(ハムとチーズの)はさみ揚げ――。子供たちにアンケートをとってみたら、このメニューは好きな献立のトップテンに入るだろう。見た目、ネーミング、味、すべてにおいて、中学生を魅了してやまない。外はカリッカリ、中はトローリ・・・あらゆる揚げ物の基本の二重食感。ねえ、見てくれ、この断面を。ハムの桃色と、チーズの薄黄色が、きつね色の衣と共にコントラストを奏でている」


tvk/2021年12月8日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第8話 [おいしい給食]

「(わたしは)自分に自信がないんだと思います。理解できないものは、全部 否定しないと不安なんです」



「負けを認めると、意外に早く立ち直ります」


tvk/2021年12月1日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第7話 [おいしい給食]

「(校歌は)歌い上げなくていいの。愚直に、かみしめるように歌うのが校歌です」



「誰も ほめてくれないんだったら、自分で自分を ほめればいいんだよ」



「(白身魚のあんかけ――。給食では)これが脇役に甘んじているという矛盾。わたしは とにかく あんかけという調理法が、すさまじく好きだ。魚のうまみを このように引き出してくれたことは、人類の成し得た功績トップ100くらいに、絶対 入っている」



「なんだって いいんだ。ああ、今日は楽しく過ごせたってだけで、充分 お祝いだよ」


tvk/2021年11月24日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第6話 [おいしい給食]

「海の家のラーメンは、夏の浜辺というシチュエーションと、ラーメンという中華料理の組み合わせ自体に、非日常的な不思議感があり、(中略) 実力以上のうまさを醸し出す」



「(インド煮の正体が)見えた。夏に絶対 出ない煮物――。それは、おでんだ。間違いない。真夏に おでんという不思議さ。それを、あえて神秘の国、インドになぞらえたセンス。なんという形而上的な奥深さだ。もはや、宗教的ですらある。ここまできたか、給食センター。おそらく、おでんを前にした生徒たちは驚くだろう。『インド煮って、おでんかよ』と。しかし、わたしには わかる。毎日のおかずは、どうしてもマンネリになりがちだ。言葉ひとつで好奇心を刺激して、その実力の何倍もの期待を演出できる。なにが うれしいって、この謎を解いた喜びだ。複雑な数式を解いた快感に匹敵する。こうなったら、今日は食べる直前までインド煮との対面を避けよう。そして、満を持して、我がベストアンサーと向き合おうではないか」



「(インド煮って)単なるカレー煮じゃないか。豚肉、ジャガイモ、ニンジン、こんにゃく、さつま揚げ、うずらの卵、インゲン、それらをカレー風味に煮込んでいる。なんだよ、インド煮って(いうネーミング)。え、カレーだからか? え、え、インド、イコール、カレーだからか? そんな短絡的なことだったのか。いやいやいやいやいや・・・それは、いちばん最初に思ったことじゃないか。考えすぎた。勘を信じればよかった。というか、普通に、素直に考えるだけでよかったんだ。とんちのきいたネーミングだと深堀して、勝手に妄想し、ムダなリサーチをし、強引に答えを導き出し、そうに決まっていると無根拠に信じた・・・。今日いちにち、なんだったんだ」


tvk/2021年11月17日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第5話 [おいしい給食]

「この貧乏ゆすりは、貧乏ゆすりではない。冷やし中華を迎え入れるためのウォーミングアップ。かっかと火照った体で、最高の麺を味わう。これは夏の人類に与えられた特権だ。まさに、人類と麺類の合体だと思いませんか」



「(甘利田あまりだ先生のことが)わからなかったら、とことん つきあってみれば いいんですよ・・・少しだけ優しい目で見て」


tvk/2021年11月10日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第4話 [おいしい給食]

「給食でのグラタンは、どうしてもクリーム煮の域を出ないのだが、今日は頑張ってる。焼き目の香ばしさを感じるではないか」



「なぜ、ひとは こんなチューブ状の練り物に心を奪われるのだろうか。子供のとき、マカロニを初めて食べたときの衝撃を忘れない・・・。麺に穴が開いている。そして、その穴は自らが絡む あらゆるスープやソースを受け入れて、外からも、内からも、自らを その味に染め上げていく」



「コロッケは西洋料理のクロケットを模倣した日本の洋食。そう、日本人は世界の食文化を吸収して、独自に進化させるのがうまい。(中略) 日本人は勤勉で思慮深く、自らの味覚と対話しながら、似て非なるものを誕生させていく。コロッケもまた然り。クロ、クロケット? そんなもん、いらんわ。わたしたちにはコロッケがある」


tvk/2021年11月3日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第3話 [おいしい給食]

「今日のメニューは、ザ・アメリカ飯、ジャンバラヤ。あわせる汁物は、ホカホカのコーンスープ。本日のダブル主演のひとつ、究極のジャンクフード、アメリカンドッグ。いつものビン牛乳に、うれしい大人のデザート、コーヒーゼリー。これは給食センターの挑戦状だ。戦後40年、われわれ日本人が いかに西洋に肩を並べたか、和が排除された献立に、いかになじんだか・・・」



「ここはアメリカのルイジアナ州、ニューオーリンズの郊外にたたずむ深夜まで営業しているレストランだ。客は港湾労働者や、工場勤めの荒くれ者たち。とにかく食うんだよ。繊細な味など関係ない。彼らにとって、大味ではない食は、食ではない。口の中を気持ちいい味で満たしてくれる固形物を山ほど入れる欲望。それこそがアメリカンスタイル。いま、わたしは海を越えた」



「やつは あえて丁寧に美しく食べる方法を選んだ。洋食だからこそ、あえて和の心で。そこには日本人の古き良き創意工夫の精神があった。どんなものにも敬意をもって、自分ができる限りの努力をすることで、よりいっそう高みに行ける。それこそが和の心・・・」



「(アメリカンドッグの棒に こびりついた)カリカリ部分。そうだ、こういう部分が、本来、日本人が好きなところなんだ。アメリカ人なら躊躇なく残す。こんな衣のカリカリ部分。だが、わたしは好きなんだよ。こここそが・・・こここそが、本体と言ってもいいほど好きだ」



「おまえは思い込みが激しい。その自己中心的な性格を直しておかないと、将来、自分が正しいなら、なにをやっても かまわないという、危険な思想を持ちかねん」


tvk/2021年10月27日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第2話 [おいしい給食]

「われは、あえて(筑前煮の)具材を色分けして、グループごとに食べていく手法をとった。そうすることで、おかずが増えた気がした。発明だとすら思った。なれど、筑前煮の筑前煮たるポリシーは、ごった煮のダイナミズムだということを、わたしは忘れていたのか・・・。筑前煮のよさを、むしろ消していた」


tvk/2021年10月20日放送
【脚本】
永森裕二
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おいしい給食 season2・第1話 [おいしい給食]

「今日(の給食)は米飯界の静かなる実力者、ワカメご飯。そして、サイドメニューは味覚のスナイパー、揚げ餃子。このツートップを無意識に編成してくる善意の第三者、給食センター。これは否応なく盛り上がる」



「子供は言い訳をする。いちいち聞く必要はない。大人が基準を示さねば、やつらは つけあがるだけです。誰のお下がりだろうが、引きずるような長いスカートや、袴のような ぶかぶかズボンは、厳しく取り締まるべきだ」



「予防が大事です。服装の乱れは、心の乱れ。心が乱れると、どうなりますか。食欲を損ないます。長いこと見ていて、わかります。服装の乱れた生徒は、極端に給食を残す。だから、予防せねばならない」



「子供は予防を怠る。だから、こうして大人が強制をする。その強制をバカにする人間を、わたしは許さない。そういう自己中心的な人間は、将来、必ずひとに迷惑をかける。あれこれ心配してもらえるのが、当然と思ってるからだ。感謝できない人間は、社会生活を営めない」



「(給食は)いまだに先割れスプーンがベースだが、米飯のときのために、箸を自前で持ってくるのが許可されたとき、わたしは かねてから考えていた、この輪島漆塗りの箸を自分へのご褒美として買い与えた。(中略) 見よ、この黒光り。断言しよう――味はさじで変わる」



「給食における牛乳は、おかずにあう、あわない、ではない。閑話休題、ブレイクタイムとしての役割が でかいのだ」


tvk/2021年10月13日放送
【脚本】
永森裕二
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