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初恋の悪魔・第10話(最終回) [初恋の悪魔]

「忘れようとして忘れた記憶は、ひとを変えてしまう」



「お別れじゃないよ。会えなくても、離れてないひとはいるの」



「世界中、たくさんの暴力はあるし、悲しいことはあって・・・。ぼくが生きてるうちに、それがなくなることは ないかもなって思います。でもね、ひとに できることって、耳かき1杯ぐらいのことなのかもしれないけど。(中略) いつか・・・いつかね、暴力や悲しみが消えたとき、そこにはね、ぼくの耳かき1杯も含まれてるんだと思うんです。大事なことは、世の中は よくなってるって信じることだって」



「仲よくなれるひとって、いて当たり前じゃないと思うんです。いま いなくていいんだと思うんです。いま ここに いなくても、別のところにいるかもしれない。そのひとも独りかもしれない。大事なのは、ちゃんと自分のままでいることだなって」


日本テレビ/2022年9月24日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第9話 [初恋の悪魔]

「生まれついて、猟奇的な人間なんて いません。仮に いたとしても、ぼくたちは その理由を考えることを放棄してはいけない。ひとを殺して当たり前なんて人間はいないんです。特別な存在じゃない。殺人犯は皆、ぼくたちの隣人です。愚かな隣人です。理由を探すべきだ」



「孤独だとか、恵まれないだとか、恨みだとか、心の闇だとか、そんなものは誰だって持ってる。ひとを傷つけていい理由にはならない。ひとを殺していい理由にはならない。人殺しは特別な人間じゃない。かわいそうなのは自分だけだと思ってる愚か者だ。自分のことを大好きで しょうがないバカ者だ。ひとを傷つけたらダメなんだよ、バカ者。ひとを殺したらダメなんだよ、バカ者」



「ぼくの知る限り、悪いことというのは、なにも心配してないときに起きる。悪いことが起きるんじゃないかと思ってるときは、大抵 なにも起きない。つまり、人間は心配しても しょうがない」


日本テレビ/2022年9月17日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第8話 [初恋の悪魔]

「ぼくはね、犯人を逮捕するときに、いつも思ってます。これは、このひとの人生の終わりじゃない。このひとが やり直すための逮捕なんだって。人間はやり直せる」



「刑事にとって、上司は親だ。親の命令にしたがい、実行することで、ひとりの刑事が出来上がる。命令を信じられなくなったら、刑事じゃなくなっちまう。あのときの、あんたのお兄さんは、暗い森の中で父親に置いて行かれた子供みたいなもんだったんだろう」



「お願いする前に『お願いが あるんですけど』って言うのは、お願いの強要だよ」


日本テレビ/2022年9月10日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第7話 [初恋の悪魔]

「ひとに見せたい顔と、本当の顔は違う。彼女がどんな気持ちだったかなんて、こんな動画じゃ、わからない」



「誰しも、なにかあるさ。もっともらしい理由があったら、納得いくのか。いらん、いらん。なにかの箱に入れて語られるなんて、真っ平ごめんだ」



「わたしは いまの自分が好きなのだ。誰かさんに出会った自分が好きなのだ。出会う前のわたしで、覚えられたくなどない」



「わたしが いなくなって寂しがるのは構わないが、ほどほどにしとけ。悲しいとか、ツラいとか、わたしは置いて行きたくない」



「わたしには思い出がある。しかも、わたしの思い出は、わたしだけの思い出じゃない。それがうれしい。これ以上があるか」


日本テレビ/2022年9月3日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第6話 [初恋の悪魔]

「言い返せなかったことって、残るでしょ。(中略) 何年 経っても残るでしょ。いまとなっては言い返せないし。そういうのって、シャツの染み みたいに残るんだよ」



「よそから来た人間は『悲劇を風化させるな』なんて言いますが、住んでる者からしたらね・・・忘れるんですよ。そこで生活するために」



「根拠のない『大丈夫』は、優しさで できてます」



「ぼくは前向きな言葉が好きです。『空を飛ぶには滑走路が必要だ』とか、『雨が降らなければ、虹は出ない』とか――。そういうのって、きれいごとに思われるかもしれないけど、きれいごとを口にしてきたひとって、泣いてきたひとだと思うんですよね。必死に生きて、なのに転んで、傷ついて・・・。それでも もう一度、立ち上がろうとしたひとたちの言葉だと思うんです。きれいごとは、初めは きれいじゃなかった。たくさんのひとが泥を拭いて、涙と血を拭いて、きれいになったんだと思うんです。信じてもいいんじゃないかなって思うんです」



「『あんた、今日から ここに いなよ』って言われて。『家賃とか、払えないんです』って言ったら、リサは『バカ、ここの家賃は お金じゃない。ただいま、おかえりって、言うことだよ』って」



「人生で いちばん素敵なことは、遠回りすることだよ。だから、わたしたちは悲しくない。遠回りしてる いまが、いちばん素敵なときなんだよ」


日本テレビ/2022年8月20日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第5話 [初恋の悪魔]

「いまのドアの閉め方は、機嫌の悪さを伝えるときの、ドアの閉め方でしたよ」



「幸せそうなひとを見て、どう思うかで、自分が幸せか どうかが決まる」



「世の中を恨む悪魔になっちゃダメ。ひとは ひと。自分らしくしてれば、いつかきっと 未来の自分が褒めてくれる・・・ぼくを守ってくれて、ありがとうって」



「世の中は美しいものではないけれど、自分自身を醜くしては いけないよ」



「悲しみが消えたわけではありません。ただ、娘と孫が生きた この世界を、恨みたくなくなったのです。たとえ、どんな最期を迎えようと、生まれて来た場所が、この世界でよかった。ひとは どんな一生を送ろうとも、後悔する必要はない。生まれて来たことに幸せがある」


日本テレビ/2022年8月13日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第4話 [初恋の悪魔]

「『なんのことでしょう?』――それは、犯人が図星だったときに言い返す言葉だ」



「ぼくが大丈夫だったことは一度もありません。そういう意味で(いまは)大丈夫です」



「きみたちは、ゲームで必ず勝つ方法を知らないのか。他人の作ったゲームをしないことだ。なぜ、わざわざ犯人の作ったゲームをする必要がある」



「犯罪の主役は犯人だけじゃない。犯人も、刑事も、被害者も、みんな平等に主役でなければ ならないんだ」



「なにが自宅捜査会議だ。警察気取りで、ひとを裁いて満足か。この犯人がしてることと、ぼくたちがしてることは同じだ。ゆがんだ正義感を振りかざしてるのは、ぼくたちも同じじゃないか。こんなことをしても、悪いことは なくならない。ただ誰もいなくなるだけだ」



「ひとを好きになるということは、傷を作ることだ。『好き』と『痛み』に、違いは さほどない。ただマイナスとマイナスを掛け合わせたときにプラスになるように、傷を分け合えたときに、相殺されるだけだ」


日本テレビ/2022年8月6日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第3話 [初恋の悪魔]

「花や植物を部屋に置いても、必ず枯らしてしまうひとがいるだろ。ぼくは人間関係においての、それだ。ぼくが触れると 、花は枯れ、ひとは離れる」



「『普通』という言葉に恐れを抱き、怯えてしまう人間は存在するんだ。目の前にいるひとが いまにも『あなた、変だよ。なんか気持ち悪い』――そう言い出すんじゃないかと思って、存在を消してしまいたくなるひとが いるんだよ。オクラホマミキサーを踊ったときから、何年 経っても、何十年 経っても、それは変わらない。たとえどんなカテゴリーに入っても、そこでの ぼくは変わり者なんだ」



「普通のひととか、特別なひととか、平凡とか、異常とか、そんなの ないと思うよ。ただ、誰かと出会ったときに、それが変わるんだよ。平凡なひとを、平凡だと思わないひとが現れる。異常なひとを、異常だと思わないひとが現れる。それが ひとと ひととの出会いの、いい・・・美しいところなんじゃないの。わたしには、あんたは平凡には見えないよ。特別なひとだよ。だからどうってんじゃないけどさ。好きだよ」


日本テレビ/2022年7月30日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第2話 [初恋の悪魔]

「恋愛というのは、苦しいものなんだろ。一緒にいないと苦しい。わかってもらえなくて苦しい。思い通りにならなくて苦しい。そういうんだろ? 依存、嫉妬、束縛――。人類にとって、もはや恋愛は、害悪だ」



「おつかれさまです」
「言われなくても、つかれてるよ」



「(仕事道具を凶器にする殺人鬼は多い?)じゃあ、パン屋さんはトングで殺すの? 総菜売り場のひとは、割引シール貼るやつで殺すの? あれで どうやって人を殺すの? 『30円引き』って貼られたって、悲しくなるだけで死なないよ」



「動機なんて、誰だって持ってます。うらやましいとか、ズルいとか、それくらいの動機、誰だって持ってます。ひとを殺す動機があるくらい、人間は普通です」



「欲しいものを手に入れたひとと、手に入らなかったひとがいて・・・。いちばん欲しいものが手に入らなかったひとは、もう ほかに なんにも欲しくなくなってしまう」


日本テレビ/2022年7月23日放送
【脚本】
坂元裕二
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初恋の悪魔・第1話 [初恋の悪魔]

「負けてる人生って、誰かを勝たせてあげてる人生です。最高の人生じゃないですか」



「美しい事件とは、理解の及ばないほどに凶悪な事件のことです。猟奇的な手口、人間社会への挑発――ぼくは幼いころから、そんな事件の数々に書物を通して触れてきました。(中略) 身も凍るような犯罪に立ち向かうために、ぼくは刑事になった。なのに、この国には凶悪犯罪が少な過ぎる。いまや刑事は、監視カメラやNシステムを確認するのが仕事で、ぼくが思ってたのと全然 違う。謎の密室殺人、満月の夜にだけ起こる連続殺人、死体の口に残されたバラの花――。刑事だけ、犯人だけ、頑張ってもダメ。刑事と犯人の二人三脚、そんな犯罪のハーモニーを奏でたい」



「犯罪に謎なんてない。解決できないとしたら、それは きみたちの頭が悪いからだ」



「真の悪には 意味も根拠もない」



「刑事が退屈? 当然だ。きみは犯人になってこそ生き生きとするキラー属性の持ち主なんじゃないの?」



「ぼくたちが隅にいるから、真ん中に立てるひとがいるんです」



「前向きなのは結構だが、社会を悪くする前向きさも あるんだよ」



「この世には、知らなくていいことがある。むしろ、なにも知らないことを、ひとは幸せと呼ぶ」



「真の悪にとって、ひとの命は まるで紙くずのように軽い。人間は そんな存在を恐れるあまりに、動機などという安心できる理屈を・・・」



「他人が死んだからといって、なぜ 自分が死ぬ必要がある? ぼくの事件に、恋愛要素を足して つまらなくするんじゃない」



「いるよな、ああいう遠慮するフリして、実は目立ちたがりの手柄泥棒」


日本テレビ/2022年7月16日放送
【脚本】
坂元裕二
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