私（あたい）のエレガンス・第１話 [私のエレガンス]
「あなたは普段、強い色ばかりを好んでいるようだけど、こういう（複数の色が混ざった曖昧な中間色の）ニュアンスカラーは洗練された印象を与えるし、着るひとの物腰まで上品に見せてくれるわ」
「20世紀初頭、黒は男性が身につける色で、女性が黒を着るのは哀悼の意を表す喪服のみ。パーティでは色鮮やかなドレスを着る女性ばかりだった。そんな中、格式高く、気品のある色として黒を採用したドレスが登場したわ。リトル・ブラック・ドレスの創始者こそ（ココ・シャネル）。ココ･シャネルは、あらゆる色に勝る色は黒として、黒の概念を変えたの。そして、華美なドレスをシンプルでラグジュアリー、しかも 着心地のよさを追求したモードとして作り変えた。シャネルにとって、黒は女性の新しい生き方を示す、自立の色だったとも言えるわね」
「リトル・ブラック・ドレスが普及した いまでは、パーティーに行くと、黒いドレスを着た女性ばかりで、かぶってしまうことが多いわ。そこで、重要になるのが色よ。（中略） 黒には濃淡があるの。浅い黒から、深い艶やかな漆黒まで。もちろん、素材によっても見え方が変わるわよ。着るひとの肌の色にマッチしたものを選ぶことが大事なの」
「リトル・ブラック・ドレスは、余計な装飾がなく、シンプルであればあるほど、アクセサリーひとつで印象を変えることができるわ。（中略） ファッションとは、上級者になるほど引き算なの」
「エレガンスを生まれ持ってるひとはいないわ。エレガンスとは、一生をかけて磨いていくもの。時間をかけて、ゆっくりとね」
BSテレ東／2022年4月2日放送
【脚本】本山久美子
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ・「宇宙警備隊からの指令」（ウルトラマン クロニクルＤ） [配信]
「仲間を信じるのも、ウルトラマンの大事な資質だ」
「わたしはただ、光と闇も、正義と悪も、等しく同じ価値しかないことを、証明したいだけだ・・・ウルトラマンたちにな」
テレビ東京／2022年4月2日放送（2019年9～12月にYouTubeで配信された全13話の分割放送）
【脚本】足木淳一郎
ネットや携帯電話向けに制作・配信されたドラマについては、テレビ放送されたもののみ採録の対象としています
青野くんに触りたいから死にたい・第３話 [青野くんに触りたいから死にたい]
「ホラーには、ルールがあるんです。殺人鬼に追われたら、２階に上がっちゃいけない。ガス欠になっても、ちょうど近くにあった田舎町に立ち寄っちゃいけない。シンクとベッドの下には怪物がいる。ゾンビに火をつけちゃダメ。バンパイアは招かれないと、家に入れない――。だけど、現実はそうじゃない。ルールなんてない。ホラー映画より、ずっとホラーだ」
「（なるほど、その幽霊は人間に）宣言させるわけだ。体の中に入る許可を、女の子にはっきりと宣言させる――。それで女の子は許可しちゃって、男の子は憑依した。たしかにセオリーだね。異界のものが、こちら側に宣言させることによって、ある種の契約を結ぶ。その物語が『許可の宣言』をルールにしているなら、充分にあり得る話だね」
WOWOW／2022年4月1日放送
【脚本】玉田真也／【原作】椎名うみ
ヒル Season 1・第５話 [ヒル]
「たぶん（この部屋の住人は、留守中に）あたしが この部屋を使っていることを知ってる。あたしのことをヒルじゃなくて、座敷童みたいなものだと思ってる」
「なにもかも失くして わかったのは、盗んだモンでも おいしいってことだ」
「ヒルはこの世に存在しない人間だ。だから、神なんて関係ない」
WOWOW／2022年4月1日放送
【脚本】青島武／【原作】今井大輔
