赤ひげ2・第3話 [赤ひげ]
「なるほど、世の中うまくできてますね。ブラブラしている兄貴に、働き者の弟――。両方 デキが悪いんじゃ、目も当てられませんが、両方 デキすぎっていうのもまた、世間の恨みを買いますからね」
「けがれた女? (おまえに)そう言ったのは誰だ。(中略) けがれていない人間などいない。誰も彼もが けがれている。おまえにそう言った人間も、このわしも けがれている。そんな言葉で、自分を辱めるんじゃない」
NHK BSプレミアム/2019年11月15日放送
【脚本】川崎いづみ/【原作】山本周五郎
スカーレット・第41話 [スカーレット]
「ぼくなあ、従軍画家として大陸に渡ったんや。そこで戦争画っちゅうもん、初めて描いたわ。空とか鳥とかちゃうで。鉄砲の弾が飛び交う絵や。子供が野原で遊んどる絵やない。兵隊さんが鬼気迫る顔で、敵に立ち向こうて、勇ましゅう戦う絵や。(中略) 戦争のため いうてもな、そんなん絵にできひんわ。なあ? せやから、もう・・・いつやったか、戦争 終わった いわれてもな、もう・・・もうアカンわ。もう描けん。絵なんか、一生 描けんと思うた。ほいで、ほかの仕事、転々としてな。そんときな、こいつと出会ったんや。火鉢によ、絵が描いてある。えっ! うわあ、思うてな。こんなとこに絵? 暖 取るために絵なんていらんやん。なあ? そやけど、描いてあるんや。どういうこっちゃ。あ、そういうこっちゃ。そうかあ、これが “戦争が終わった” っちゅうことや。火鉢の絵 見てな、実感したんや。まあ、なんと贅沢な・・・なんと贅沢なことを、日本は楽しむようになったんや」
「負けたらアカン。なんかやろう思うたときに、お金がないことに気持ちが負けたらアカン」
NHK/2019年11月15日放送
【脚本】水橋文美江
モトカレマニア・第5話 [モトカレマニア]
「そのときした行動が、きっとそのときの正解」
「ひとの気持ちを全部 受け止める必要なんてない。ただ・・・だからって、自分の気持ちからも逃げ続けてたら、いつか本当に欲しいものが なにか見えなくなると思うよ」
「前だけ見てるの、いいと思います。それは わたしには できないことだし。けど、うしろに置いてきたものがあるのに、それをホントは わかってるのに、見ないで消すって、それって本当に前向きですか」
「きちんとピリオドを打たなかった後悔は、幽霊みたいに ずっと くっついてきますよ」
フジテレビ/2019年11月14日放送
【脚本】坪田文/【原作】瀧波ユカリ
科捜研の女 SEASON19・第20話 [科捜研の女]
「怒りや暴力ってのはな、ひとを傷つけるだけじゃない。自分が大事にしてきたものまで奪っていくんだよ」
「(善玉菌と悪玉菌の比率は)ひとそれぞれかな。でも、いちばん多いのは日和見菌。そのときの状況で、善にも悪にもなる菌――。(人間と同じ?)そうよ、人間は菌で できてるんだもん」
テレビ朝日/2019年11月14日放送
【脚本】山上梨香