ケイジとケンジ ～所轄と地検の24時～・第４話 [ケイジとケンジ]
「ひとつ嘘ついたら、『どうして嘘ついたんですか』って、質問がきますよ。そしたら、また嘘つかなくちゃいけなくなって、そのうち もう どうにもならなくなるんです。本当のことを話してください」
「『きみは なにも悪くない。悪いのは ぼくだから』って、それだけだったら、言われたほうは、わけわかんないかも。（中略） はっきり（別れる理由を）言われたほうがよかったんですよ。なにが悪かったのか わからないんじゃ、もう恋愛なんかできないもん」
「優しいつもりで、実は残酷なことをしてるって、気がつかない男がいるんですよ。石田貴理子にしてみれば、電気のスイッチを切るみたいに、『はい、終わり』って言われたような気持ちになったのかも」
テレビ朝日／2020年2月6日放送
【脚本】福田靖
来世ではちゃんとします・第５話 [来世ではちゃんとします]
「これ、説教オナニー。（ソープランドに来て）やることやって、その上で（こんな仕事して、親が泣いてると思わないのか、なんて）小娘 叱りつけて気持ちよくなろうだなんて、あなたみたいな親に育てられるお子さんが気の毒」
「これ、同情オナニー。（なにか事情があってソープランドで働いているんだね、なんて声かけて）いいひとぶって、感謝された感を感じてみたい？ さっきまでハァハァ言ってたくせに」
「（売れっ子ソープ嬢になるための）コツがあるんだよ。『檜山さんって、クマさんみたい。あたし、大好きなんですよ』って、容姿を とにかく ほめて、『檜山さんとするのが、いちばん気持ちいい。お客さんが みんな檜山さんだったらいいのにな』って、相性の良さを とにかく主張して、『キスで感じたの初めて』って、初めてだと主張する。これで喜ばない男なんていないんだから」
「優しくされても、あたし、お店のサービスでしか、返せないですよ」
「なんかさ、あたしだけ取り残されてる。なんにも積み上がってない。（中略） 心が暗黒に足を踏み入れそう。心が化膿しちゃう」
テレビ東京／2020年2月5日深夜放送
【脚本】舘そらみ／【原作】いつまちゃん
僕はどこから・第５話 [僕はどこから]
「ファウスト博士が新約聖書を訳すシーンあるだろ。（『はじめに言葉ありき』を別の単語にしようとする場面、）おまえ、どう思う？ （中略） ファウスト博士は『はじめに意志ありき』と訳すか、『はじめに力ありき』と訳すかを悩んで、結局 最後に『はじめに行為ありき』と訳して、納得してるよな。でも、オレは違うと思う。オレは『はじめに力ありき』しかないと思う。まあ、それはオレが なんでも力でねじ伏せてきたからだろうな」
「智美くんは いつでも そうやって本に違和感を感じながら読んでるんです。それができるのは、自分の意志があるからです。でも、ぼくは書かれてることを ただ受け入れるだけです」
テレビ東京／2020年2月5日深夜放送
【脚本】高橋泉／【原作】市川マサ
