無用庵隠居修行3 [単発]
「ひとに、良いも、悪いもない。(盗っ人になったのは)貧しくて、学がないだけだ」
「清廉潔白な者など、なにもしないだけの無能でござろう。多少 手を汚しても。実力のある者を使えばいい。それが、わたしでございます」
「ひとに完璧など ございません。より良いほうを選ぶのが(ご老中様の)お勤めかと」
BS朝日/2019年9月13日放送
【脚本】土橋章宏/【原作】海老沢泰久
やすらぎの刻 ~道・第115話 [やすらぎの刻]
「一時 名が売れ、世の注目を浴び、それが突然 みんなから忘れられ、誰も自分を振り返らなくなる。そのとき ひとは、そのさびしさに慣れ、次第に その中に しぼんでいくのだが、中には そうでない人間もいる。自分のしぼみを認められないで、あわれに 悲しく あがく者もいる」
「ひとりの人間がどんどん大きくなる。大きくなったと、自分でも思う。そのうち自分のその思いが、世間の思いをどんどん越えて、ひとり勝手にふくらんでしまう。そういう人間は、はた目に滑稽だ。しかし同時に、どこかで哀しい」
テレビ朝日/2019年9月13日放送
【脚本】倉本聰
カフカの東京絶望日記・第1話 [カフカの東京絶望日記]
「面白い、ぼくが? 面白いっていうのは、つまり、滑稽すぎて笑えるっていう意味? それとも、興味深いという意味?」
「わたし、インスタはじめて3年 経つんですけど、フォロワーの数が127人なんですよ。いままでの投稿数が1万3829件――。これ計算したら、112件投稿して1人しか増えとらんてことじゃん。マジやばくない?」
「『マジやばくない?』と危機感を募らせながら、表情は至極 明るい。サトルといい、つぐみといい、この時代の若者は、絶望を楽しそうに語る。これが2019年の絶望のスタイル? トレンド? ぼくにはわからない。でも、きみたちが絶望を楽しそうに語れば語るほど、ぼくは ひどく、深く、絶望せずにはいられないんだ」
tvk/2019年9月12日放送
【脚本】アサダアツシ/【原案】平松昭子