同期のサクラ・第2話 [同期のサクラ]
「『忙しい』は『心』を『亡くす』と書きます。ひとはあまりに忙しいと、心に余裕がなくなり、頭も回らなくなります。いい仕事をするためには、ムダな残業はするべきではないと、多くのデータも言っています」
「わたしは、会社のみんなを応援したいと思う菊夫くんはスゴイと思いました。ずっとその気持ちを持ち続けて欲しいとも思いました。ただ、菊夫くんが いま いちばん応援すべきなのは、あなた自身じゃないでしょうか。力いっぱい自分のお尻を叩いてください。それができるのは、菊夫くんしかいません」
日本テレビ/2019年10月16日放送
【脚本】遊川和彦
相棒18・第2話 [相棒]
「第二次世界大戦のあと、チャーチルはこう言った。『これは必要のない戦争だった。われわれがもっと早く戦争の決意さえしていれば、容易に防げた戦争だった』――。どういうことかわかる? 第一次世界大戦で、勝者も敗者もヘトヘトになった。不戦条約なんていう国際協定まで結ばれた。そこでヨーロッパを席巻したのが平和主義だった。二度と戦争などすまい。平和を愛する尊い心から生まれたもの。ところが、その平和主義が、皮肉にもヒトラーという怪物の進撃を許してしまったのよ。度が過ぎた平和主義の台頭で、英仏は条約上 許されている軍事行動すらとれなかった。当初からヒトラーを叩きつぶしていれば、こんな悲惨な大戦争にならずに済んだのに・・・というチャーチルの後悔が、先の言葉なの」
「物事を単純化しないで。善悪は表裏一体」
テレビ朝日/2019年10月16日放送
【脚本】輿水泰弘
まだ結婚できない男・第2話 [結婚できない男]
「わたしは弁護士を目指して、必死に勉強して司法試験に合格しました。それって、登る山を決めて登山するようなものじゃないかなって思うんです。でも、結婚って頂上を目指して山登りする、みたいなことじゃないと思うんですよね。(つまり)散歩です。散歩って、思いのままに歩くだけじゃないですか。それが楽しかったり、『ああ、こんなところに、こんな花が咲いてる』って、思わぬところで発見があったり・・・。理想の相手と出会うのも、結局はたまたまなんじゃないかなあって。そういう偶然の出会いをどれだけ大事にできるかっていうことだと思うんですよ。散歩って、ナビをつけてするもんじゃないですよね」
「話はそれだけですか。つまり、自分が結婚に対して なんの努力もしてないってことを、正当化したいということですか」
フジテレビ/2019年10月15日放送
【脚本】尾崎将也
G線上のあなたと私・第1話 [G線上のあなたと私]
「ホントにその彼氏のこと好きだった? ホントに好きだったら、ひとの恋愛、あんなふうに茶化したりできないと思う。好きなひとに、簡単に好きだなんて言えないって、わかるでしょ。それに、もっとジタバタするもんなんじゃないの。別れてくれって言われても、すんなり引き下がれなくて、泣き叫んで、暴れて、その女の子供 堕ろしてでも、自分のとこ来てって、すがるもんなんじゃないの。よけいに嫌われて、軽蔑されて、それでもその手を離せない――。好きって、そういうことなんじゃないの」
「大人のバイオリン教室は、みんな大人なので、これから何者になるわけでもない わたしたちに、先生は優しい。楽しめればいい。楽しくて、それでいい。わたしたちの音楽はそんなもの。たぶん、この先もずっと。だけど、溺れそうなわたしたちが息をするために、闇雲につかんだものがバイオリンだったんだから、仕方ない。これにすがって、進むしかないんだ」
TBS/2019年10月15日放送
【脚本】安達奈緒子/【原作】いくえみ綾
やすらぎの刻 ~道・第137話 [やすらぎの刻]
「赤の他人の個人的なことを世間にばらまくのも おかしなことなら、好奇心の強い暇人がそれに乗り、次々につぶやきを書き加えていくのも(おかしなことだ)。それはもはや、つぶやきという範疇のものではなく、他人をおとしめて快感を覚えるという、ひととして恥ずべき卑劣の連鎖だ。そういうことが、スマホやら、パソコンやらを利用して、社会全体に病気のように広がっている」
「あんたには女の気持ちがわからないのよ。子供を作ったことのある女を “女” って言うの。(中略) 産みの苦しみを経験して、初めて女は “女” って言えるの。あんたには、子供を持った親の気持ちがわからない」
「女の体は、秘密という細胞でできている」
テレビ朝日/2019年10月15日放送
【脚本】倉本聰
スカーレット・第14話 [スカーレット]
「ここに、お皿が3枚ある。この1枚は、家族のために みがきます。この1枚は、仕事やから みがきます。最後の1枚は、家族や仕事や関係なしに一所懸命、心 込めて みがきます。さあ、どのお皿がキレイになるでしょうか――。みな、おんなじや。お皿なんか みがいたらキレイになるわ。一所懸命やったからて、仕事やから割り切ってやったからて、どんな気持ちでやったかて、ひとから見たら大して変わらん。なんでか。誰にでも できる仕事やと思われてますさかいな」
NHK/2019年10月15日放送
【脚本】水橋文美江
ブラック校則・第1話 [ブラック校則]
「オレもそうだったし、みんなもそうだと思うよ。いましかできないことをしたい。いましかできない髪型にしたい。いましか着れない服を着たい。抑圧されてたまるか――って言いながら、革命家が現れんのを待ってんだよ」
「この世界の共通言語って、なんだと思う。(英語?)違う。数学だよ。数学は世界共通のルールでできている」
「ああ、(今日は学校に)来たてな、町田。まったく、素数みたいなやつだよな。素数ってのはな、ふたつ飛ばしでやってきたかと思えば、100万個連続でやってこないこともある」
「みんな革命家を待ちつつさ、それっぽいやつが現れたら、『なんだ、こいつ』ってなんだから」
「弱者のフリした おまえたちイジメっ子が、寄ってたかって教師をイジメるんだろ」
「たしかに勝つか負けるかは別にして、いまの時代(学校と)戦う手段は増えたかもしれない。でも、スマホは持ち込み禁止。SNS禁止。アカウント見つかれば退学――。オレらの声なんて、どこにも届かない」
「いるよな、こういうやつ。なんの取柄もないのに、ちょっとしたきっかけで立ち上がっちゃうやつ。そして、それに陶酔しちゃうやつ」
「革命ってのは、ほとんどのひとが鼻で笑うような、小さな小さな抵抗から はじまるんだよ。あんな(署名を集める)ことで学校が変わるわけない。そんなことは わかってる。あれは学校に対する抵抗ではない。自分を変えるための、自分自身への抵抗だろ」
日本テレビ/2019年10月14日深夜放送
【脚本】此元和津也
シャーロック アントールドストーリーズ・第2話 [シャーロック]
「あんた、優しい顔しながら、ひとの不幸を利用して笑いたいだけでしょ。(弁護人になって)ほめられたいだけでしょ」
「ひとは自分の写真を飾るときに、自分がいちばん輝いていたときのものを選ぶ」
「虫けら(のような人間)でも、助ければ、少しは わたしも救われるかと思ったけど。知らない? 虫けらって、ひとに甘い顔をされたら、最後まで蜜を吸いつくす害虫になるの」
フジテレビ/2019年10月14日放送
【脚本】井上由美子/【原作】アーサー・コナン・ドイル
おいしい給食・第1話 [おいしい給食]
「どんなオカズであろうと(給食には)パンと牛乳である事実がうれしい。ブレない姿勢はひとを魅了する。いちごジャムの下品な甘みも、この食事全体から見たら必要なアクセントだと思えてくる。コッペパンのパサパサ加減も、牛乳を欲する欲望を掻き立てるための滑走路だと思えば、必然性を帯びてくる」
「日々の(給食の)献立は、おまえたちの健康バランスを考えて、それこそ針の穴を通すような、微妙な計算のもとに成り立っている。そこに(おいしくなるからといって、タルタルソースみたいな)異物を持ち込むことは ご法度だ。給食にかかわるすべての人間に対する冒涜だ」
TOKYO MX/2019年10月14日放送
【脚本】永森裕二
ニッポンノワール -刑事Yの反乱-・第1話 [ニッポンノワール]
「人間なんて、裏があって、表がある。オレも、おまえも、おまえのおふくろも。相手の本心なんて、わかるわけねえよ。でも、それでいい。(中略) 他人にどう思われるかより、自分がどう思うのか。大事なのは、おまえの気持ちなんじゃねえの」
「どれだけ待っても勝手に夜が明けることはない。光はおまえが作るんだ。おまえ次第で、この世界はいくらでも変えられる」
日本テレビ/2019年10月13日放送
【脚本】武藤将吾
騎士竜戦隊リュウソウジャー・第30話 [リュウソウジャー]
「おまえは相手のことを知ろうとしたのか。自分の素晴らしさばかりを、相手に押しつけたのではないか。(中略) 結婚とは、お互いを尊重し、敬い、認め合ってするものなんだ」
テレビ朝日/2019年10月13日放送
【脚本】下亜友美
俺の話は長い・第1話 [俺の話は長い]
「最高級の霜降り肉を自由に食べていいって言われて、すき焼き、焼肉、しゃぶしゃぶの中から、すき焼き 選びますか。(中略) 上質な素材は、余計なことしなくていいんです。美人が厚化粧してるのを見たことありますか」
「すき焼きは 焼肉と しゃぶしゃぶと 並べる食べ物じゃないし。すき焼きを肉料理に分類してる時点で、浅いんだよね。すき焼きは肉がメインに見えて、実は裏方だから。肉のうま味を吸った豆腐と しらたきを味わう鍋料理だから」
「いつも そうやって『あなたのためを思って』みたいなこと言って、自分の都合のいい方向に話 持ってくの。それがお母さんの いつものやり方なの」
日本テレビ/2019年10月12日放送
【脚本】金子茂樹
トップリーグ・第2話 [トップリーグ]
「簡単に質問をするな。こうですか、と本人に聞くときは、それなりの取材をしてからにしろ」
「亡くなった時間っては、そのひとの人生が終わった時間なんです。それを(30分ずらして記事にすれば、春の交通安全期間の死亡者をゼロにできるだなんて)警察のくだらない都合で、あのひとの尊厳を傷つけるなんて、あり得ません」
WOWOW/2019年10月12日放送
【脚本】篠﨑絵里子/【原作】相場英雄
八つ墓村 [スーパープレミアム]
深夜食堂4 -Tokyo Stories-・第1話(第31話) [深夜食堂]
「年増って、いかほど? (四十半ばなんて)もう全然オッケーです。いや、むしろ熟女としては、まだ未熟かも。新陳代謝が限りなくスローな女性って、そそるんすよね」
TOKYO MX/2019年10月11日深夜放送(2016年10月21日より、Netflixにて配信)
【脚本】真辺克彦/【原作】安倍夜郎
ネットや携帯電話向けに制作・配信されたドラマについては、テレビ放送されたもののみ採録の対象としています
孤独のグルメ season8・第2話 [孤独のグルメ]
「(婚活パーティで)成立したカップルの、初のツーショット写真をプロのカメラマンが撮るというサービスをはじめるんですけど、ついでにフォトフレームも売ろうと思って。カップルになったばっかりの男性は、せこいと思われたくないから、絶対 買うじゃないですか。写真代とフレーム代で、結構いい商売になると思うんです」
テレビ東京/2019年10月11日深夜放送
【脚本】田口佳宏/【原作】久住昌之
チート ~詐欺師の皆さん、ご注意ください~・第2話 [チート]
「わたしはね、あんたみたいに、ちょっと考えればわかるようなことも考えないようなバカが、この世でいちばん嫌いなの。一回 生まれ変わって、チンパンジーからやり直したら?」
日本テレビ/2019年10月10日深夜放送
【脚本】山下すばる
同期のサクラ・第1話 [同期のサクラ]
「わたしは欠陥があるとわかっているに、(完璧だと)嘘はつけません。もっといいものが できるとわかっているのに、あきらめることもできません」
「あんたが必死こいて、夢とか理想 語るから、こっちは気つかって つきあってやったけどさ。そっちに振り回される度に、いままで こっちがどれだけ迷惑してるか、わかってるの? どんなときも妥協せず、自分の信念まっしぐら みたいなこと言ってっけどさ、組織に入ったら そうはいかないの。上司の理不尽な命令や、クライアントのワガママなオファーに従わなきゃならないの。それが大人になって働くってことなの。あんたみたいに生きられる人間なんか、この世にひとりもいないの」
「この際だから言っとくけど、わたしたちはあんたのこと仲間とか思ってないから。ただの同期入社で、たまたま班が同じになっただけ。卵からかえったヒナが最初に見た相手を親と思い込むみたいに、わたしたちのこと『仲間』とか言わないでくれる」
日本テレビ/2019年10月9日放送
【脚本】遊川和彦