スカーレット・第120話 [スカーレット]
「芸術以外で、ひとの人生を豊かにするもんはなんや。ひとを思うことや。自分以外の誰かの人生を思うことや。寄り添うこと。思いやること。ほんで、ときには背負ったりすることや。あんな、誰かの人生を思うことで、自分の人生も豊かになるんやで」
NHK/2020年2月22日放送
【脚本】水橋文美江
コタキ兄弟と四苦八苦・第7話 [コタキ兄弟と四苦八苦]
「これこそがセルフネグレクトなんだよ。孤独死のはじまり。ひとの助けを拒否して、周囲の人間関係を切り捨てて、自ら孤立していく。特殊なことではないんです。誰がいつなっても おかしくない。気づいた者が、気づいたときに止めないと」
「生きるって、コスパが悪いんですよ。働いても、働いても、わが暮らしは楽にならないし、なにをするのも お金が かかる。休みの日 出かけんのダルイし、化粧すんのも めんどいし、着替えるのも、ご飯食べるのも、面倒でしかない。面倒って言うのすら面倒――。そしたら もう眠るしかないじゃないですか」
「孤独死は年間3万人。その中の8割が男性で、女性は、とくに若い女性の孤独死は、まだ ひと握りなんです。もし あなたが ここで孤独死したら どうなると思いますか。死んだあとに、テレビや雑誌で取り上げられてしまう。たまたま独りで死んだだけで、本当に孤独だったかどうか わからないにもかかわらず、人生に失敗して、ゴミまみれになって、哀れな死に方をした不幸なAさんとして、記事にされてもいいんですか。イヤですよね。だったら、人間らしい生活を送りましょ」
「気にかけてくれるひとがいるっていうのは、ありがたいことなんじゃないか。面倒で死ぬことも、能天気で死ぬこともない。だが、孤独という病はひとを死に至らしめる」
テレビ東京/2020年2月21日深夜放送
【脚本】野木亜紀子
女子高生の無駄づかい・第5話 [女子高生の無駄づかい]
「束縛されてないのに、解放感だけ味わえるのなんて(バカで)いいわね」
「本をもらうというのは、そのひとの心の一部をもらうのと同じ」
「なんで動物は生きるために逃げるのに、人間は(現実から)逃げたらダメって言われるんですか」
テレビ朝日/2020年2月21日放送
【脚本】安藤奎/【原作】ビーノ
大岡越前5・第7話(最終回) [大岡越前]
「一口に罪といっても、犯す者の心根はひとそれぞれ。許されざる罪もあれば、心を入れ替え、もう一度 やり直すよう背中を押してやるべき罪もある。それぞれ見合うようにと思うものの、御定法に染まぬ裁きをするわけにもゆかぬ」
「御定法というのは、いつ、誰が作ったのですか。御定法が父上のお裁きに合わないのなら、そっちを変えれば よいのではありませんか。だって、神様や仏様が決めたことではないのでしょう」
「いまある その者の真の姿を、奉行がしかと見極めねば・・・。罪を憎んで、ひとを憎まず。許されることで立ち直り、そののちの生きる望みを得る者もありましょう。伊生殿は忠実に法度にしたがっておられる。しかし、その一方で、疑わしきに過ぎぬ者を罪人と断じたり、また許されてしかるべき者を裁き、内心、忸怩たる思いを抱かれたことはござらぬか。いまの法度に沿う限り、奉行は常にその危うさを飲み込んで白洲に向かわねばならぬ。果たして、本当にそれでよいものかどうか」
「法度改め、結構なことではないか。定法なくして、民を律することはできぬ。さりとて、定法に微塵の誤りがないとは言い切れぬ。世の移ろいにしたがい、法度も変わる。折々に見直し、手を入れることがあってしかるべき」
NHK BSプレミアム/2020年2月21日放送
【脚本】いずみ玲
科捜研の女 SEASON19・第31話 [科捜研の女]
「警察は犯人を、若者は理想を、哲学者は真実を追い求める。それが存在の意義というものだ」
「生きとし生けるものは、われわれが見ているのとは違う、もうひとつの色彩を隠し持ってるんだ。それを教えてくれるのが草木染めだと、彼は言っていたよ」
テレビ朝日/2020年2月20日放送
【脚本】岩下悠子
DASADA・第6話 [DASADA]
「大した事やってないのに、誇らしそうにして。好きなことやってんのが、そんなにエライの? タピオカ売ったら流行店気取り。ちょっと雑誌に載ったら芸能人気取り。友達に服を売りつけてブランド気取り。原価率と実働時間、計算したら絶対 赤字のくせにさ、それで商売の才能がある? 笑わせるよね。割を食うのは、それを支える家族、教室の隅に追いやられる陰キャなの」
「流行を追ってると、ダサイとか言われちゃうかもしれないけど、実際 追ってると “楽しいワイ” だよ。ほかのひとなんて気にしないでさ、追ったもん勝ち、騒いだもん勝ちじゃない?」
「わかった、許す。謝りたくないけど、悪いと思ってるんでしょ。なら、オッケー、オッケー」
日本テレビ/2020年2月19日深夜放送
【脚本】吉田恵里香/【原作】秋元康
スカーレット・第117話 [スカーレット]
「ひとてな、人生 一回しか生きられへんやん。どんなことしたって、どんな金持ちでも、人生 ひとり一回だけや。一回だけしかないもん、もっと大事にしたいやん。豊かにしたいやん。人生を豊かにするものってなんや。芸術や。ほやから、うちは ここに来たんや。うちな、川原ちゃんの作品 触れることで、残りの人生、もっともっと豊かにしたろ思たんや」
NHK/2020年2月19日放送
【脚本】水橋文美江
受験ゾンビ(第6回「ドラマ甲子園」大賞受賞作品) [単発]
「大事なものは大事なんだよ。恋人も、友達も、受験も、全部 大事なんだよ。それ、べつに悪くないじゃん。(中略) オレは大事なものを、全部 均等に大事にしたいだけなんだよ。でも、真紀は違うんだよなあ。あいつは大事なものに順序がある。オレのこと、いちばん大事に思ってくれてる。思ってくれてるのは ありがたいんだけど、なんていうか、疲れるっていうか・・・たまに すげえ独りになりたくなる。真紀のこと、ちゃんと好きなのに」
「しかめっ面した大人と、その大人の敷いたレールを歩く同級生たち。みんな・・・みんな、つまんない。(中略) でも、ホントはわかってる。いちばん つまらないのは わたし。親を裏切って、受験をボイコットする勇気もなければ、この受験の波に乗っかれるほど大人にもなれない。誰かが わたしの日常を壊してくれるのを待ってただけ。わたしは、わたしが いちばん嫌い」
フジテレビ/2020年2月18日深夜放送(2019年10月20日フジテレビTWOにて放送)
【脚本】伊藤佑里香
CSで公開されたドラマは、地上波、BSで放送された段階で採録の対象としています
SEDAI WARS・第7話(最終回) [SEDAI WARS]
「大人たちは みんなさ、自分たちの世代のこと、自慢するよね。あのころは よかった、おまえたちは甘えてるって。それで世の中は悪くなるばかり。(中略) 団塊世代は、頑固でエラそう。バブル世代は、チャラくて中身なし。ロスジェネ世代は、不満ばっかり。そして、ぼくら ゆとり世代は、やる気なし。だけど、裏を返せばさ、団塊世代がいたから、いまの日本は大きく成長したわけだし、バブル世代が娯楽を教えてくれた。その後の不遇の時代を支えてくれたのがロスジェネ世代だし・・・まあ、ぼくら ゆとり世代も、少しは いいとこ あったんじゃないかな。ま、そんな色々な世代の欠点や長所を見て学んだのが、きみたちミレニアル世代。その知識と経験を、次の世代に受け継がなきゃ。きみたちデジタルネイティブの新しい感覚でね。今日より素晴らしい明日にしようと思ったらさ、もう世代なんかに こだわらずに、みんな互いを認め合えばいいじゃない」
TBS/2020年2月18日深夜放送
【脚本】横手美智子
恋はつづくよどこまでも・第6話 [恋はつづくよどこまでも]
「医者の仕事というのは、患者さんの病気と、医師としての自分との戦いだと思ってました。絶対に負けられないと。しかし、それは違いました。なぜなら、その勝負に負けたとき、代償を払うのは医者ではなく患者さんだからです。医者は負けたとしても、なにか犠牲を払うことはできません。わたしたち医者はスーパーヒーローのように、すべての命を救うことはできません。救えない命というのは、残念ながら確実に存在します。救えなかった方の命の分だけ、わたしには負債があり、その負債をひとつでも多く返すためにも、未来の患者さんの病気を全力で治す。それが医師の使命だと考えています」 →類似
TBS/2020年2月18日放送
【脚本】金子ありさ/【原作】円城寺マキ
注) 実際の台詞は 「医者という仕事というのは、患者さんの病気と、医師としての自分との戦いだと思ってました」 でしたが、こちらの判断で 「という」 の連続を削除しました。
スカーレット・第116話 [スカーレット]
「川原ちゃんな、楽しいことばっかり思い浮かべるのが得意やったはずやのに、うまいこといかへん。悲しいことが浮かんでしまう。どうしようもない思い出を、振り返ってしまうって。楽しい、楽しいだけやのうなってく。酔いに まかせて、誰かの名前を呼んでしまう。みっともなく泣いてしまう。しゃあないな、年 取ったんや。それが、年を取るいうことや」
NHK/2020年2月18日放送
【脚本】水橋文美江
今夜はコの字で・第7話 [今夜はコの字で]
「特別な酒や肴がなくても、気取らない女将さん、思い思いに楽しむ常連さんがいれば、居心地いいんだなあ。このよさはネットの点数じゃわからない」
BSテレ東/2020年2月17日深夜放送
【脚本】タナカトモフミ/【原作】加藤ジャンプ
猪又進と8人の喪女 ~私の初めてもらってください~・第5話 [猪又進と8人の喪女]
「(彼氏は)いませんよ・・・いままでも、もちろん これからも。あたし、変わりたくないんですよね。変えたくない、が正しいかな。いまの生活に不満はないし、充分 充実してる。でも、男性と交際したら、絶対なにかしら変わるじゃないですか。それがイヤなんです。(男性とつきあうことで、さらに充実するって)100パーセントそうだって言い切れます? そんな予測不能な未来、あたしは いりません。死ぬまで この生活で全然 幸せ。いま100パーセント幸せなんだから、それが1パーセントでも下がるかもしれない賭けに出るの、バカげてません?」
「1ミリ(髪を)切りました。美容院に行く、イコール変化じゃないので。むしろ変えたくない。変わらないために、毎週 行ってるんです」
BSフジ/2020年2月17日放送
【脚本】渡辺佑欣/【脚本監修】森田哲矢
捜査会議はリビングで おかわり!・第3話 [捜査会議はリビングで!]
「登場人物はみな一様に魅力が薄く、稚拙な犯罪と、お粗末な推理を繰り広げる。ほめるところがあるとするならば、プロとしてこれを世に出してしまえる作者の勇気くらいなものだ」
NHK BSプレミアム/2020年2月16日放送
【脚本】秋山竜平
頭取 野崎修平・第5話(最終回) [野崎修平]
「(メガバンクになり損ねた二流都銀に用はない?)冗談じゃない。あなた方は本当にわかってんのか。メガバンクだけで金融機能が果たせるとでも、お思いですか。なにより、おおぞら(銀行)が必要かどうかを見定めるのは、あなた方 役人じゃない。国民だ」
WOWOW/2020年2月16日放送
【脚本】前川洋一/【原作】周良貨、能田茂
庶務行員 多加賀主水4 [日曜プライム]
「土地の買収ってのは、オセロと同じだよ。(中略) 角地さえ買収できれば、あとの あいだの土地は、手に入れるのは簡単なんだよ」
「人間、誰しも心に闇を抱えてる。(中略) 大切なのは、自分の弱さを認めて、その闇にちゃんと向き合うことじゃないんですかね」
テレビ朝日/2020年2月16日放送
【脚本】岡崎由紀子/【原作】江上剛