舟を編む 〜私、辞書つくります〜・第5話 [舟を編む]
「学習指導要領では(小学校で辞書を使いはじめるのは)3年生からです。でもね、はまるのよ・・・1年生から辞書に触れると。もう、夢中で辞書を読んでくれるようになるんです、宝探しをするように」
「運動会とか、合唱コンクールとか、なにかを頑張るときに、お父さんが(クリームソーダを)飲ませてくれて・・・。ごほうびにしちゃうと、ごほうび目当てで頑張ることになっちゃうからって。なにかを頑張った ごほうびは、その頑張った なにか からもらえる・・・・勝っても負けても、うまくいっても いかなくても」
「あるよね、思ってもないこと言っちゃうこと。で、思ってるけど言えないこと。あるある」
「信じるために、疑ったんですね・・・。この先も お母さんを信じるために、お母さんは そんなこと 言うはずないって、言葉を疑ったんですね」
NHK BS/2024年3月17日放送
【脚本】蛭田直美、塩塚夢/【原作】三浦しをん
※ 1段目は2名による連続した台詞をつなげたものです
さよならマエストロ ~父と私のアパッシオナート~・第10話(最終回) [さよならマエストロ]
「たまたまなんだよ、マエストロが晴見フィル 来たの。もし現役だったら、あのひとがオレらのオケで振るなんて あり得ねえんだよ。世界で活躍できるひとなんだよ。それ いいのかよ・・・草野球チームが大谷翔平 囲っちまって」
「わたしたちとだって、おもしろいことできると思います。だって、マエストロが教えてくれたから・・・音楽は上手なひとたちだけのものじゃないって」
「もらったものが多すぎて・・・。ぼくらに返せることがあるとしたら、夏目さんの背中を押すことぐらいじゃないのかな」
「どこで 誰と過ごすのが、父にとって幸せかなんて、家族であっても、ひとが決めることじゃない――そういうふうに納得しようとしました。でも、ダメなんです。だって、父は天才でも、完成品でもないから。指揮者の世界じゃ、父なんて まだまだ若手の ひよっこです。これからの ひとなんです。これからだったのに、わたしが時間を止めてしまったんです。あのひと、5年も休んでたせいで、まだちょっと寝ぼけてるんです。これ以上、のんびりさせたくない。落ち着かせたくない。叩き起こしたい。父にとって、あこがれの先生に刺激をもらって、新しい自分を引き出されて、あこがれのオーケストラと音を奏でる時間は、とても難しくて、わくわくするような挑戦になると思います。きっと それは、狼の口に飛び込むような挑戦になると思うんです。思いっきり飛び込んで欲しい。だって、指揮者はパパの人生そのものだから」
「晴れてるほう 眺めりゃ、そこは いつも いい天気ってことですよ」
TBS/2024年3月17日放送
【脚本】大島里美