やすらぎの刻 ~道・第203話 [やすらぎの刻]
「天国への階段は長いんです。長くて、遠いんです。めぐみさん 見てると、わたし そう思います。そんな簡単に行き着けるものじゃありません。先生ね、6合目ぐらいから、階段は急に雲の中に入るんじゃないかと思います。そこまでの道のりは きついんですが、一旦 雲の中に入ってしまうと、急にラクになるんじゃないかと思うんです。なんでしょうかね、その雲の中には、なにか麻酔作用を起こすような成分が含まれているんじゃないでしょうかね。(中略) おそらく、めぐみさんは いまごろ7合目、8合目ぐらいのところを、天国を目指して のんびり歩いているような気がします。ああやって、独りで のんびりと歌を歌いながらね。(中略) この2、3日ずっと、めぐみさん、苦しい顔しないんですね。きっともう、雲の麻酔を吸って、お花畑を歩いているんだと思います」
テレビ朝日/2020年1月24日放送
【脚本】倉本聰
アライブ がん専門医のカルテ・第3話 [アライブ]
「最期の時間は、患者のためだけの時間じゃないんだよ。残される家族にとっても、死を受け入れる大事な時間でもあるんだ」
「呪いの書よ。夫は専業主婦の仕事を簡単だと思ってるのよ。だから、あたしがしてきた仕事をきっちり わからせてやろうと思って書いてやってんの。(中略) あたしの守ってきた家を、(死んだあと)夫に汚されたくないだけよ」
フジテレビ/2020年1月23日放送
【脚本】倉光泰子
ケイジとケンジ ~所轄と地検の24時~・第2話 [ケイジとケンジ]
「これからは100まで生きる時代だぞ。おまえ まだ21だろ。五分の一しか生きてねえじゃねえかよ。人生の一学期 はじまったばっかだよ」
「正直になれよ。10年後の自分に ほめてもらえる、そんな自分になれ」
「警察にとって証拠とは、被疑者を捕まえるためのものなのかもしれませんが、われわれは違うんです。検事にとって証拠とは、裁判に勝つための材料です。裁判官や裁判員に有罪だと判断してもらうための論理的な説得材料なんです。(中略) 怪しいから捕まえた。自白したから犯人だ。そういう理屈は、裁判では通りません」
テレビ朝日/2020年1月23日放送
【脚本】福田靖
DASADA・第2話 [DASADA]
「友達から『彼氏できた』って報告されると、くやしいのか、うらやましいのか知らないけど、『そいつのフォロワー何人?』『わたしの三分の一か』って、よくわからないイキり方するし」
「あたし、バカだし、本物じゃないかもしれないけど、本気だよ」
日本テレビ/2020年1月22日深夜放送
【脚本】吉田恵里香/【原作】秋元康
10の秘密・第2話 [10の秘密]
「娘のことは なんでも知ってる――なんて言えること自体、なんにも知らないってことだよな」
「子供たちは、秘密をひとつ持つごとに、大人に近づいてってんじゃないかな」
フジテレビ/2020年1月21日放送
【脚本】後藤法子
やすらぎの刻 ~道・第200話 [やすらぎの刻]
「向井さんはパーキンソン病で、それに老衰が加わって、3日ほど前に意識を失くしたんです。われわれとしては、このまま静かに息を引き取られるのを お待ちするのが最善の策と考えました。ところが、まったく音信のなかったお嬢さんという方が見えまして、なんとか少しでも命をつないでほしいと言い出したんです。つまり、胃瘻による治療です。腹部の表面と胃壁に小さな穴を開けてカテーテルを通し、そこから栄養を送り込む方法です。たしかに、それをすれば物理的に延命することは可能です。しかし、ご本人に意識はありませんし、よくなる可能性も まったくありません。しかも、それをしてほしいという娘さんは こちらに任せっぱなしで、看病しようという気配もありません。ただ生かせられるなら生かしておいてやりたいと、感情的に言われるばかりです。ご家族が望まれるのに胃瘻をしなくて亡くなったら、保護責任者遺棄致死罪として、つまり不作為の殺人として、(医師の)わたしが刑法で罰せられることになります。刑法218条と219条です。明治時代に作られた法律です。(中略) 周囲はともかく、患者本人にとって、それは果たして望ましい道なのか。そういう疑問をわたしは持ってきました。(中略) でも、ご家族に頼まれた以上、医者としては逆らう術がないんですよ」
テレビ朝日/2020年1月21日放送
【脚本】倉本聰
やめるときも、すこやかなるときも・第1話 [やめるときも、すこやかなるときも]
「父親ぶるな、ロクに働いてもないくせに。(中略) 親が子供に甘えてんじゃねえよ」
「キレイだなって思って・・・。やっぱ、男のひとから結婚相手に選ばれる女は違うね」
「選ばれてませんよ。わたしが彼を選んだんです」
「結婚すれば、堂々とあの家も出れるし、妹と対等になれるし、処女も卒業できる」
「姑にイビられるかもしれないし、子供がグレるかもしれないし、旦那が不倫するかも。結婚には そういうリスクだってあるんだからさ。それを背負う覚悟も必要だと思うよ」
日本テレビ/2020年1月20日深夜放送
【脚本】桑村さや香/【原作】窪美澄
猪又進と8人の喪女 ~私の初めてもらってください~・第1話 [猪又進と8人の喪女]
病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~・第1話 [病院の治しかた]
「総花的に診療科目を並べていたって、地方病院はもう生き残れない。船が小さくなれば、乗れる人間の数が減る。それでも、全員 乗ったまま沈むよりはマシだろう」
「不採算部門を切れば、帳簿上は短期間で黒字になるでしょう。そうしておいて、病院買収を望むところに高く売れば、投資会社は儲かる。銀行もです。損害を被るのは、診療を受けられなくなった患者さんたちだ。こんなやり方で病院再生など できるはずがない。この計画には未来がないんですよ」
「病院っていうは、おかしな組織ですよ。院長は一般企業で言えば社長なのに、経営のイロハも知らないんですから」
「この1カ月の支出が減ったのは、(材料費の見直しの結果ではなく)気持ちの変化なんです。ぼくもそうでしたが、医者はよい治療ができれば それで満足なので、経費のことは後回しなんです。『コストを削れ』なんて言うと、抵抗は大きいですけど、その分、お金に意識が向く。それで、文房具や医療材料、光熱費のムダ使いが少し減ったってわけです。病院を建て直すには、職員全員の意識を変えないと。コスト削減は、結果が数値に表れるので、意識改革の突破口としては打ってつけでした」
テレビ東京/2020年1月20日放送
【脚本】山本むつみ
マチ!おこしちゃいな!!・第3話
「同じ地球にいれば、会えなくなったら自分が行動すりゃ、会えるんだからさ」
「(逃げたことも)それも勇気だって。自分の道、切りひらいただけじゃん。マチの人生なんだからさ」
TOKYO MX2/2020年1月19日深夜放送
【脚本】田中カヨ
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。・第2話 [シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。]
「人間独自の集団求愛行動『合同コンパ』がおこなわれているということで、モニタリングにやってまいりました。この合コンと呼ばれる文化は、自分が優秀な相手をゲットするため、あえて魅力のない仲間を集めたり、突然 裏切って 抜け駆けするなど、高度な心理戦が展開されてるということで、一瞬たりとも目が離せません。おっと、現場では、いかに自分が優秀な遺伝子を引き継いでいるかを自慢し合う威嚇行動のひとつ、『わたしのパパ、すごくない?』のコーナーがはじまった模様です」
「(あたしたち)パンダはさ、群れを作らないし、笹 食べてゴロゴロしてるだけで、充分 幸せだから よくわからないんだけど、(人間は)仲間に嘘ついたり、ダマしたりしてまで、なんで そんなに偉くなりたいの?」
日本テレビ/2020年1月19日放送
【脚本】佐藤友治
頭取 野崎修平・第1話 [野崎修平]
「融資において大切なのは、事業の将来性であり、それを実行する経営者の強い意志と責任感の見極めです。担保はあくまでも、副次的な要素です。銀行員が、やれ担保だ、実績だと頼るのは、言い訳のためです。『倒産したのは、わたしのせいじゃありません。でも、ご安心ください。担保はきっちり取ってあります』ってね。銀行員の審査能力と、責任の放棄なんです」
WOWOW/2020年1月19日放送
【脚本】前川洋一/【原作】周良貨、能田茂
悪魔の弁護人・御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲~・第7話 [悪魔の弁護人・御子柴礼司]
「あのひとたちが(殺人犯の家族として)どんな人生を送ってこようが、わたしには関係ない。苦労を強いられたのなら、世間やマスコミの糾弾に いちいち反応し、血縁者としての責任に酔いしれた代償だ。家族の枠組みを後生大事にすることと、理性的な行動をとることは、まったく別の問題だ。家族愛とは、ひとの弱さが もたらすものでしかない」
「正義はナイフみたいに振りかざすものじゃないと思う。心を守る盾なんじゃないかな」
「(少年)法はわたしを裁かなかった。それでも生きろと社会に放り出された。教えてくれ、どうすれば償える。どうすれば罰を受けられる」
フジテレビ/2020年1月18日放送
【脚本】泉澤陽子/【原作】中山七里
聖☆おにいさん 第Ⅲ紀・第2話(6~10話) [聖☆おにいさん]
「ドリンクバーの元 取らないと。石の上にも3年。ファミレスには最低8時間だよ」
「終了時間3分前になると、歌いたい歌が見つかるというカラオケボックスマジックにまんまとやられ、3時間という貴重な時間とお金を持っていかれたのでした」
NHK/2020年1月18日放送
【脚本】福田雄一/【原作】中村光